二次創作です。
ぼーっとしていると声がかかる。
「名前。お久しぶりです。
また会えて嬉しいな。」
いつもの笑顔で緑色の髪の君は笑っていた。
私と同い年の少年。
ピアノがうまくて友達の話をよくしていた。
「本当に。すごいんですよ。」
友達の話をする彼はキラキラしていた。
「そうなんだ。自慢の友達なんだね。」
私がそう言うと彼は私に言う。
「名前には尊敬してる人とか
いないんですか?」
「尊敬してる人はたくさんいるよ。
でもそうだな。一人に絞れって言われると
私のお兄ちゃんかな……」
「お兄さんですか?」
「うん。結構年は離れてるんだけど。
私のことよく見てくれるし困ってたら
助けてくれる。それに人との接し方が
うまいんだ。いつもはなんかチャラチャラしてる
から不真面目って思う人が多いけど
でも多分一番真面目だと思う。」
「いいお兄さんですね。」
「うん。私もそう思う。」
しばらく話をしていると彼は何かを決心
したかのように私に言った。
「名前。この戦争が終わって平和に
なったらまた僕と会ってくれますか?
その時に貴方に伝えたいことがあるんです。」
「わかった。」
そう言うと彼は優しい笑顔で笑った。
あれから数日経って私はとんでもない
事実に気づくことになる……
受け止められなくて部屋にこもっていると
お兄ちゃんがやってきた。
「名前。入るぞ
どうした。そんなにしょぼくれた
顔しちゃって。」
私はやってきたお兄ちゃんに
今日あったことを話した。
「そうか……。敵さんだったのか。」
その一言だけだった。
その後お兄ちゃんはずっと傍にいてくれた。
何を話すでもなくただ近くにいるだけでも
今の私にはそれが救いだった……
------------パチッ----------------
「名前。作戦を始めるわ。発進できる?」
通信機からの声に驚いて目を覚ます。
その声に現実に引き戻される。
「あっ。ごめんなさい。マリューさん。
大丈夫です。ちょっと寝てました(笑)
いつでも出せますよ。」
「そう……名前。ごめんなさい。
貴女をまた巻き込んでしまって」
「何、言ってるんですか?義姉さんが
行くのに私がついてかないなんて
ないんですからね(笑)」
私がそう言うとマリューさんは微笑んでくれた
私はハッチが開くのを待つ。
もうお兄ちゃんも彼もいない……
過ぎ去った日々は戻らないけど
私には守りたい人がいるから
幸せにしたい人がいるから
その為にこの作戦を成功させないといけない…
「ありがとう。くれぐれも気おつけて。」
「 はい。花嫁強奪作戦及び
フリーダムの護衛開始します。
名前。スカイグラスパー出ます!! 」
3/9/2024, 3:57:00 PM