優越感、劣等感
帰国子女って英語満点でしょー?
んなわけあるか。
そもそも、日本以外に行った事ない人は国語満点なんか?
そもそも問題文が日本語やからな。
何が聞きたいんかわからん。
漢字、ひらがなカタカナを網羅してる日本人が作った引っかけありきの問題文を外人に求めるな。
英語の長文って眠くなるような退屈な文章。
何のために読んでるの?
ってなる上に、itは何をさしますか?
刺す?指す?挿す?どの『さしますか?』
Lucyが指差したのは公園に居たKevinだけど、少年って書いてあるし、どう答えたらいいのん。Kevinについては学生ってかいてあるし。なんなん?
ってか、Kevinは公園でボッチ飯の方が気になるやん。
少年達じゃないならボッチやん。Lucy指差しせんで一緒に食べてやりーな。
ちなみに、白人が英語話せると思うな。
私はロシアとドイツのハーフや。
ハーフって差別言葉なん?知らんけど。
なんとなく、英語が日常会話なロシア語のパパとドイツ語のママや。
正しい日本語はアプリと漫画しか知らん。
英語はなんとなくや。
家族の会話なんてそんなもんやろ?
『アレやって』『無理や』『なんで?』『今忙しい』『せやかて、やってもらわな困る』『後でやるよ』
なんならジェスチャーで済む
でもな
最近、円安だから海外の人よーけおるやん。
英語圏じゃない人も。
ドイツ語とロシア語がまぁそこそこ話せて、英語と日本語もわからん事ないからな。人助けするよ。もちろん日本の美学やんな。
私の考え方に優越感はあるよ。
色々な価値観を認め合って支え合っていけるからね。
劣等感?何それ。日本語って言い方変えるのも上手だけど反対語は必ずあるから優越感の反対語なんでしょ?
それって『必要』の反対語なんじゃない?
あなたがいたから
私は新しい人生を歩んだ。
病弱で、痩せっぽっちで、何のいいところもないから人生悲観していたけれど、
あなたが結婚したい
って言ってくれたから結婚できた。
病弱だったから子供は難しいって言われたけれど、
早くに結婚して授かって、どうにかこうにか産む事ができた。
お金ないし、健康でもない私にも人並みの生活させてもらえた。
ワンオペ育児とお金ないから病院に行けないのコンボで逞しくなれた。
あなたに傷つけられて、今も病院通いだけど逞しくなれたしどうって事ないって思えるの。
あなたがいなかったら、こんなに逞しくなれなかった。
あなたがいたから、今より不幸な事はないって思えるの
あなたがいなかったら弱い私のままだったかもね
あなたがいたから、強くなれたのね
あなたがいなかったら、どんな人生だったろうか?
あなたがいたから、私、あなたが嫌いって感情を知りました。
1年前
今日と何も変わらない。
だけど。子供の背が伸びて、私と夫はその分老けて。
良い一日であるように
望んでもそうならないたった一日。
1年前に癒しを与えてくれたペットは
今日はいない。
天国へ旅立って半年
来年には慣れるだろうか?
何もかもを忘れてしまうのはいつになるだろう。
生や死が別れじゃなくて
記憶がなくなってしまえば
私が消えたとなるように。
今、生きた証拠をどれだけ捨てても
私と違う人間な子供を捨てられないのが
目下の悩み。
高く高く
全部なくなった。
家も家族も友人も。
お金もなにもかも。
どこで間違えたのかなぁ。
親の言う通り、小中高と女子校で、大学もそれなりな学校に入って、腰掛けで就職して、親の持ってきた見合いで結婚した。
順風満帆だと思ったのになぁ。
結婚して3年目に男の子を出産して両家とも初孫フィーバーとはこのことかってくらいに可愛がってくれて私も嬉しかった。
夫は仕事で忙しいらしかったから、両家から手伝いをしてもらえて私はなんて幸せなんだろうって思ってた。
息子も両家両親になついていたし、みんな笑顔で幸せだった。
夫はそれが辛かったって。
朝早くから仕事に行き、息子が寝たあとに帰宅する夫に息子は人見知りするようになった。
一時的なものだしって夫以外、あまり気にもしなかったけれど、夫はそうじゃなかったみたい。
夫はこっそり新しい彼女。不倫相手と恋愛を楽しんでいたみたい。
しかも、彼女が子供を産んだ。男の子。
DNAの鑑定までして立証した。
夫の両親は今まで溺愛していた息子と私に申し訳ないと過分なお金を差し出して離婚して欲しいと。
私の両親は、息子を独り占めできると喜んだ。
人って、みんな自分都合なんだなって感じて、私は?って考えたら、私、なんにもない。
親が、喜ぶように過ごして、みんなが幸せならそれでいいって考えで。
私の意思ってないなって気がついた。
息子を実家に置いて1人当てもなく電車やバスに適当に乗り込んで、適当な名前で泊まれるホテルに泊まって、また移動して。
場所がバレたら嫌だな。って程度に持ち合わせた現金だけで動いていたら、当たり前だけどすぐにお金はなくなった。
カード使って家に戻る?
友達に助けてもらう?
また、元通りになるような気がして、怖くて動けなくなった。
じっとバス停で何本もバスを見送りボーっとしたり考えたり。
なんとなく高いところから地上を見てみたいと思って、近くのビルの最上階に上がった。
飛び降りようなんて気はサラサラなくて、私がいた場所はどんなとこ?って子供じみた感じで見てみたいだけ。
住んでた家は、あぁあの辺かってわかるくらいに、意外に近かった。
逃げようと思ってもこんなもんか。
そっか。そんなもんか。
って思って、家に帰るのもなぁって思って、久しぶりに公衆電話を使って幼馴染に電話した。
事情を話して助けてもらえないか。それが無理でもしばらく留守にした両親との相仲をとってもらえないかとお願いするつもりで。
幼馴染に電話したらすぐに出てくれた。
でも、思いもよらない事になっていた。
私を探しに両親と息子が乗った車が、事故にあい、亡くなっていた。
急いで実家に帰ったら親族から罵詈雑言。
私…そんなに悪い事したのかな?
みんなが言うならそうなのかも。
しかも、義理の実家に張り合って、外車を買ったり、孫部屋を作ったりしていたのは親族からの借金だったみたいで。
葬儀代程度の保険しか入ってなかった両親と、まだ保険に入ってなかった息子。
私を私立の学校に通わせるために貯金がまともにできてなかったみたい。
私は親族たちに、義理両親からいただいた過分な慰謝料を取り上げられた。
幼馴染には、生まれたばかりの可愛い子供を置いて一人旅なんて、事情があっても信じられないと絶縁された。
家はまさかの賃貸だった。
叔父の家に格安で住まわせて貰ってたって知った。
なーんにもなくなった。
今週中には出て行けという叔父に置き手紙。
『今までありがとうございました。家具家電の処分をお願いしてしまう事、心苦しく思っております。』
ちょっとコンビニに行く程度の荷物で家を出た。
必要なものって案外少ない。
空っぽの通知と印鑑。パスポートや保険証。
これから家のなくなる私には必要ないかもしれない。
とりあえずは。
どんなに高いところに行っても私の住んでいた町が見えないところに行こう。
どうやってとか何をしてなんてなんでもいい。
だからなるべく高く高く。
息子とは離れ難いから。
私が小学生の頃、おじいちゃんもおばあちゃんも家事が苦手だったんだと思う。
2人で商売して、2人で家事してたから、専業主婦のいる家庭みたいにはなれなかったみたい。
とは言え、
朝ごはんはモーニング。
お昼は簡単に、うどん系麺類。
夜ご飯は外食か、簡単なもの。が定番。
洗濯はおばあちゃんが朝に干して、夕方取り込んで。
掃除は手の空いた方が…
ってなると、掃除が等閑になるって言うか…
そんな、おじいちゃんとおばあちゃんのお手伝いができるのはお掃除程度だった私。
階段に埃を見つけたら拭き拭き。
掃除機がゴミでいっぱいになってたらポイする程度。
他にも出来ることはたくさんあったけど、面倒で、庭を見ながらゴロゴロするのが大好きだった。
この時期になると炬燵を出してもらって、暑いなぁ寒いなぁって炬燵でゴロゴロしながら、部屋の隅にある埃を見て見ぬ振りしてた。
ゴロゴロしている視線は窓なんだけど、カーテンがあってさ。
暑いなぁって思いながら窓開けたらカーテンは埃を吹き飛ばし、ふわふわっていうかブワッと舞い上がる。
炬燵上の湯呑みを吹っ飛ばしたりする。
手の届く範囲にある窓でもカーテンのせいで開けられない。
カーテンをタッセルに引っ掛けておけばいいって思うじゃん?
タッセルがどこ行ったかわからないのが、じーちゃんばーちゃん家あるあるだと思うの。