無灯

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4/21/2023, 2:43:22 AM

何も要らなかった。
地位も、名誉も、お金も。
自分の命すらも、惜しいとは思わなかった。


君と出会ってから、僕は死ぬのが怖い。
もう少し一緒に居られたら良かったのだけど、
多分無理だ。
最後にもう一度、貴女に会いたかった。


あの夜を懐かしみながら、僕は永い眠りにつく。
君は泣いてくれるかな。それとも新しい人と結ばれて、僕のことなんて忘れてしまうのかな。


君と出会ってから、僕は命が惜しくてたまらない。



『何もいらない』より




小倉百人一首、五十番歌、藤原義孝の二次創作。

4/19/2023, 3:27:01 PM

私にお花を差し出して、プロポーズする男の子。
透き通った目で私を見つめて、声変わり前の高い声で、必死にアピールしてる。

昨日読んだ本の中で、何となく目に止まった一文。
「もしも未来を見れるなら。」
見たい未来なんてなかったけど、この子が将来どんな子になるのか、少しだけ気になる。
その透き通った目に、光が灯ったり、濁ったり、涙でいっぱいになったりした後に、また私のところに来たりしないかな。

神様、ほんの出来心なんです。目の前の男の子の未来を、少しだけ私に見せていただけませんか。


『もしも未来をみれるなら。』より

4/18/2023, 2:55:44 AM

桜は散り際が1番綺麗だ。
初めて会った時、君はそう言った。
今年も桜が散った。
毎年この時期になると君のことを思い出す。

どこで間違えたんだろう。

風に揺られた桜が舞う。
あんなに好きだった桜と君との思い出が、今は鬱陶しくてしかたない。
散った桜を今も追いかけてしまっている。



『桜散る』より