無灯

Open App

私にお花を差し出して、プロポーズする男の子。
透き通った目で私を見つめて、声変わり前の高い声で、必死にアピールしてる。

昨日読んだ本の中で、何となく目に止まった一文。
「もしも未来を見れるなら。」
見たい未来なんてなかったけど、この子が将来どんな子になるのか、少しだけ気になる。
その透き通った目に、光が灯ったり、濁ったり、涙でいっぱいになったりした後に、また私のところに来たりしないかな。

神様、ほんの出来心なんです。目の前の男の子の未来を、少しだけ私に見せていただけませんか。


『もしも未来をみれるなら。』より

4/19/2023, 3:27:01 PM