#24【まだ知らない君】
※同性愛要素を含みます
「ふぁ〜…」
俺が君の部屋に入ると、君はなんと下着姿でスマホをいじっていた。
「お前それどういう格好笑?」
「え、うわ、嘘…!!見んな!!」
君は急いで近くにあったクッションで下半身を隠す。
「いいだろ、男同士なのに…」
まだ知らない君を知れた喜びと同時に、俺は少しもやもやした気持ちを抱えたのだった。
#23【日陰】
※同性愛要素を含みます
「やっと見つけた…!」
僕は日陰を指さす。
「涼し〜…」
君は地面に寝転がって言った。
目の前の入道雲は綺麗で大きくて、かき氷みたいだ。
「ね…!涼しい…」
「好きだなぁ、」
君の言葉に、僕は耳を疑ってしまう。
「え!?」
「そんなびっくりする?」
君は本気で不思議に思ってるみたいだけど、僕にとっては人生の中でも大イベントだと思う。
「するよ!!」
「そう…?暑い時の日陰、嫌い?」
「あ…」
僕は自分の腕で顔を隠すのだった。
投稿遅れてごめんなさい!
#22【帽子かぶって】
※同性愛要素を含みます 切ないです
「あっそぼ〜!」
君と僕は、いつもそうやって遊んでいた。
春夏秋冬、いつだって。
「うん!」
僕がそう言うと、君は「ふへへっ、やったぁー!」
ってすごく喜んでくれて。
大好きだった。その笑顔が。
その日も君はいつもの帽子をかぶって僕と一緒に遊んでいた。
…でも。
「ちょ、!危な…い、」
キキキキキーッ!!
僕はその瞬間を見た。見てしまった。
「あ、ぇ…?嘘…、嘘だよ、ね、?…ねぇっ、!」
今、その帽子が目の前にある。
「気持ち、伝えとけば良かったなぁ…」
震える声でそう言うと、鮮明に君の笑顔が蘇った。
「………大、好き…」
#21【小さな勇気】
※同性愛要素を含みます
「やめてあげてよ…!!」
僕はその日、からかわれていた君を助けた。
助けた、と言うか勝手に身体が動いたのだ。
「はぁ?勝手にすれば。」
からかってた人たちは離れていく。
「あり、がと…」
「いいんだよ!じゃね〜!」
その頃の僕は、助けた人が恋人になるなんて知る由もない。
#20【わぁ!】
※同性愛要素を含みます
「わっ!!」
俺は曲がり角で、君を待ち伏せて大声を上げる。
「ぅわぁあぁ!」
すると君は腰を抜かして尻もちを着いた。
驚かせすぎたか…?
「んも〜!最悪…」
「ごめんごめん、なんか反応気になって笑笑」
「ゆ、許さん…」
俺はその後、なんとなく一人反省会をするのだった。