漣 蓮斗 月一更新かも

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7/27/2024, 8:01:46 AM

テーマ 誰かのためになるならば

漆黒の世界に手を伸ばして、


心も体も全て全て

黒く染まった。

「今回の依頼は...」
前と似たような依頼だな。
僕は個人で仕事をやっている。一人でいることにはもう慣れているから。個人でやってるせいでお金に困ることがたまにあるのは秘密。



「命だけは..!?」
「もうその言葉飽きちゃったんだよねー」
もう何十回も言われて本当に飽きちゃった。金持ちの言うことや胡散臭いニンゲンの言うことは信用がない。この仕事のせいだが。

「...洗濯めんど」
クリーニングに出せないのが少々癪だ。





「恨むわ...」
もう命の宿っていないニンゲンを見て、僕の方に言い放った。



あぁ。僕のやってることに意味はあるのかな。

おわり

7/24/2024, 10:56:59 AM

テーマ 友情

「元々君は嫌いだったよ(笑)」
結局友情なんてそんなもの。ガラスのように光っているけど、ヒビができたらすぐ割れちゃう。

「あっそ」
素っ気無い態度をとってももういいんだ。友達じゃない。ただの他人だからね(笑)。

「....またな」
気まずくなって相手が帰ろうとする。
「"さようなら"」
わざと大きく言って僕は去っていく。



「はぁ...」
これで21回目。さすがに疲れてきた。相手にうまいこと利用される僕に飽き飽きしていく。


「ばかだなぁ(笑)」
そう言って僕は柵から身を乗り出した。

おわり

7/22/2024, 10:39:27 AM

テーマ もしもタイムマシンがあったら

「ねぇねぇ」
「ん?」
「もしもタイムマシンがあったらどうする?」
「..僕h(((」
「僕はね!過去に戻るかな!」
「おい、話聞けよ」
「あぁごめんって〜」
「で?なんで過去に戻るの?」
「知らなくてもいいことってあるでしょ?それをなくしにいく!」
おっっも。いやもうちょっとなんか違うの想像してたわ。なんか昔の自分見てみたいとかだと思ってたわ。
「で?君は?」
「そのタイムマシンぶっ壊す」
「物騒な!」
「草」
「..でなんでタイムマシン壊しちゃうの?」
「タイムマシンがあって、乗ったとしても過去や未来にタイムスリップしたとして、ど〜せ行っても苦しくなるだけだ」
「ん?どゆこと」
「だから苦しい現場をみたとしてもそれが"運命"っていうことを何度も確認させられるのって


 




               いやじゃん(笑)」



ーーーーーーーーー

笑ってる割には泣きそうな顔。


君の目から大粒の涙が流れていた。



そっか。そうだったね。
"あの人"を失ってた君にこんな質問した僕はほんっとうにバカだなぁ。


おわり

7/21/2024, 12:26:10 AM

テーマ 私の名前

「...ぁ」
目が覚めた。外を見た。ただただ黒いソラがあった。
「...泣いてたんだ」
ヒスイの瞳から涙が流れていた。

「あ、起きたんだね」
誰?わからないけど懐かしい。
「君の名前は?」
「え?僕だよ〜僕」
オレオレ詐欺みたいに言うじゃん。
「ごめんって〜僕の名前はヒスイ」
「ヒスイ...」
どこかで知っていた名前。
「記憶...」
そういやここはどこだ。
「君の名前はアカネだよ」
アカネ.....


ー ヒスイ視点 ー

昔、ヒスイは人を殺めた。それは事実。
「ヒスイの名前は呪いの子」
どこからか声が聞こえる。気が狂ってしまいそうなくらい言われた。
「もう嫌だ...この名前」
呪いの子と言われてるのは名前のせいだった。
ヒスイは名前のせいで狂ってしまった。

「だから僕と名前を変えたんだよね?


 
                 ヒスイ」

アカネの瞳が揺れた。

おわり

7/18/2024, 10:30:43 AM

テーマ 私だけ

「....夏だなぁ」
空を見上げて呟く。

「...裏山久しぶりに来たな」
あいつと別れた場所。
「....来たんだね(ニコッ)」
「...は?」
何で、なんで、ナんで?、ナンデ、
「ナンデ君がいるの?」
頬が濡れた。
「天空から来ちゃいました☆」
「そんなノリで来れちゃうの...」
「..まぁねぇ」
なんなんだその間は...。

君が去った日。

「ここならバレないよ!」
「..そうだね」
「大丈夫!逃げ切れるはず!」
僕たちは施設育ちだった。施設は充実した生活だった。同じ部屋に居た君とよく話していたね。

「ありがとうございました!」
僕たちは子供だったが歌と曲を披露していた。施設の人が忙しそうで、それの助けになればいいと思って歌と曲でお金を稼いだ。
「この子たちを引き取るわ」
いきなり施設に来た夫婦が言った。
「...いい?」
施設の先生が言ってくれた。
「...」
圧や視線が痛かった。


「...うん」
「..僕もいぃ」
圧に負けてしまった。
「まぁ!じゃあ早速おうちに行きましょう!」


「...ぇ」
そこはボロボロの家、中はゴミ屋敷のようだった。
「さあ、働いて」
施設の態度とは真逆の本心ダダ漏れだった。まるで化け物って言ったら殺されちゃうか。

「ありがとうございました」

歌と曲を披露してお金を稼いでるけど、もうあの醜い化け物たちにしかお金が使われていない。おまけに僕たちはあまりご飯が食べれない。介護かよ。



「もう逃げよう」
「逃げないと...」
僕たちは焦った。あんなやつに使われっぱだったらもう脳が腐ってしまう。


「...行こう」
夜の1時に出発。あの化け物たちは寝てるだろう。


「ここならバレないよ!」
「..そうだね」
安心した。はずだった。

「「「バンッ」」」

「え?」
君の頭が弾け飛んだ。




「...大丈夫ですか?」
病院のベッド。あいつはどこ?。

「すみません...」
なんで、ナンデ
「置いてかないで....」

僕だけ心が空っぽになった日。それが君がここを去った日と一緒だった。

おわり

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