テーマ 雫
ぽたぽたと地面に落ちてくる。そして自分の頬にも
「ごめんね....」
直前あいつはそう言っていた。どうして謝るんだ。真っ赤な血が雨で濁って濁って...自分のところに来た。ああ。本当に...
死んだんだ。
あたりが雲のような暗さで覆われた。何も無い。もう何にもない。心の中は空っぽ。
だんだんと寒くなってきたな。あんまり生きれなくてごめんね。
倒れたときに頭を打った。二人の真っ赤な血が繋がっていた。
おわり
テーマ 何もいらない
恋愛も。勉強も。感情も。心臓も。全部いらない。でもそれがなくなって、なんにもなくなったら後悔してしまう。なんでかな?。なくなって気づくんだよね。もう遅いけれど。
「君は幸せだよ」
そう言ってる人もいるけど。生まれたときから高い位置にいたら上に登っても達成感が少ないんだよ。完璧になったら何も要らなくなっちゃうんだよ。
だから完璧はいらないんだよ。何もない人生でもいい。身につけようとする努力があるだけ十分さ。逆に何も無いところからの始まりのほうが楽しいよ思うよ。
でも「完璧」を求めてしまうんだ。
なんでだろうね。
おわり
テーマ もしも未来を見れるなら
「どうでもいいや...」
そう言いながら冷たい目で死んだ人を見ていた自分がいた。屋上にいた自分は手を伸ばした。
「ん」
屋上で自分は手を伸ばしていた。あれは夢だったのか。
もしも未来を見れるのなら。あの人を助けたい。地球を救いたい。そんな願望があったとしても信用はされないことが多い。
「そんなのw嘘に決まってんだろwwもっとマシな嘘をつけよww」
相手は冗談だと完全に思っている。本当だと知っている自分の心だけが傷を負う。
「そうですね。そうですね。」
真面目に話しても無視されてしまう。絶対に嘘だと思っている。心の傷が増えていく。
もう信用しなくていいや。人間なんてニンゲンなんて救わなくていいや。
ホロンジマエ。
おわり
テーマ 無色の世界
「ドウシマシタカ」
ワタクシハロボット。ハタラクノ。
「お願いね」
ロボットノワタクシハニンゲンノイウトオリニハタラカナキャイケナイノ。
「僕こんなのいやだ!感情がないじゃん!友達みたいな子がいい!」
ソウイッテイルコドモガイタ。カンジョウカ...
「遊び相手になってくれる?」
「ハイ。」
キョヒケンナドナイノデス。ジャアヒトハダヌぎますか。大人の人間が帰っていった。
「ヨロシくね」
ちょっと変えてみた。
「!!!」
目を見開いてびっくりしていた。
「そうそう!そんな感じ!」
?
「コンな感じ?」
「そうそう!あとーーーー」
「ーーーーー」
楽しい日々が続いた。感情はずっとある。
ー 中学生に ー
あの子が中学生になった。でも私と遊んでくれる。あのときとはまるで違う。彩の世界。でも、そろそろだ。
「ねぇねぇ」
「ん?珍しいね」
「話したいことがあるの」
「うん」
私は息を呑んだ。
「もう寿命なんダ」
「.....え」
驚きが隠せてない。しょうガナイヨネ。
「オシアワセに」
ソウイッテプログラムガキエテイッタ。モウワタシハドコニモイナイ。
おわり
テーマ 夢見る心
一回消えてみたい。この世界から消えてみたい。と思った。いっそやってみよう。
「未練はないの?」
相談した友だちが言う。真剣に。
「楽しく生きれたから満足かな」
そういった。
「じゃあね。楽しかったセカイ。」
そう言って高いところで目を閉じた。
ー ?? ー
君は未練がないって言ってたね。でも自分には未練があった。
「結ばれたかったよ...」
この叶わぬ物を無くしてください。
そういや君は天空にいるんだよね?。じゃあ自分も行こう。
「上では結ばれますように」
君と同じように高いところで目を閉じた。
おわち