かってうれしい はないちもんめ
まけてくやしい はないちもんめ
青さが消えた空を見ても もう空なんかではなくて
下を見ていて お願いだから 上を見ないでね
涙が零れても つぼみが出るから
まけてくやしい はないちもんめ
どうか私を土に埋めてください
蕾が出ることはなかろうと みんな知っていますから
水やりをしなくても 太陽なんて見せなくても
大丈夫です 温かみを知っては生きていけないので
また同じ場所で 死んでください お願いします
ちらつく勿忘草に 魔法をかけて
シンデレラが唄ったこと 同じように詩ってゆく
何も叶わないけれど
少し残った雪解けは 私にあどけなくささやいて
何も残らないけれど
あとどれくらい愛という言葉
覚えていられるのやら
掠っていった野良猫は きっとあの心のままでいて
私もきっと同じと 思ってはいけませんか
プリズムの中に 私はどこにもいない
悲しい雪だるまの中に 私はどこにもいない
車のクラクション響く太陽に 蝉はどこにもいない
ただ 塀がページになり 出来上がっていく
実験台が 私はそこで靴を刺した
乗り越えるなんて言わないで 暖かいココアの味なんて
詭弁にいうかもねでもね
やっぱり知らなきゃ生きてなんかいけない事だ
試験に落ちそうで落ちなかった夢見た
使い捨てカメラに 君とのツーショット
瞳孔が6つに増えたみたいなあたし
いつも魚のフォルム思い浮かべて
水に溶かして 色をつけて
その前に一眠りして また夢で魚が溺れる
私の隣 もうすぐ樹になるよ
影を隠してくれる あの日と同じ風が吹く
君は手紙をたくさん届けている
離れないの ほっぺたの赤みたい
風に吹かれて 手紙が届く
返事はずっと待っていて きっと来年は
乾いた心みたいにしなしなになっていても
ずっと本の栞の代わりをしてくれる
赤い辞書で見たの みんなあなたが好きだって
じゃあ もうあなたに会いにいってはダメだろうかな
でもさ、君はまた今年も手紙をくれたよさ
私もうすぐ返事をするよ 届くかな
四角い箱に 贈り物を詰めるよ
君みたいに綺麗じゃないけれど
少し欠けていて 色付いて 上手く詰めれないけれど
その方が覚えていてくれるかな
蓋を閉めた時、風鈴は鳴いた
君みたいになりたかったよ なんて
昔、君に好きな曲は何かと 尋ねたことがあった。
その時に君が何を答えた曲を 私は口ずさむ。
卒業する時、君にもう一度問いかけた。
僕は今電車に乗って 終点へ向かう
君と反対 路線に向かって