電波塔の所 居候をしている
いちばん大きな青をなぞって 終わりを繰り返す
煌びやかに流れる流れ星
頭の中で思い出す 復唱した言葉
よかった、ちゃんと覚えていたんだ。
光なんて作り物で 映り込むものが本物で
鍵盤で叩いた空模様 いつまでも青いね
少しのアクセントと 少しの甘さで 僕は満たされたい
僕は君に青を見て、という
それでも 君流れ星が流れてゆく
静かな鍵盤を叩いた君の瞳 雪いだように透き通った光
君は憎らしくもあって 愛らしくもある
ゲルニカの一輪の花の傍 僕は食べられているみたいだ
橋に立って 柵のそばにいて モノクロームの世界で
鍵盤を弾く
映りこんだ姿で染められてゆくもの
例えば某日
世界は透明になった
電車が通る合図と共に
地球はふわふわと雪のよに落ちてゆくだけ
君の涙より穏やかに
それはとても長くて
早く終わっていかないかなと思う
最後に遊園地ではしゃぐだけ
君と手を繋ぎ走り出す
真っ赤な観覧車の上を飛んで
夢と夢の間もゆききする
誰かの御籤をビリビリに破る
六月のことを思い出して
鳴きたい鳥は
泣きじゃくって終わってゆく
ふるるふふふふるる
死ねなかった。ただ、それだけ。
地獄と天国で彼らは夜通し祭りを開き
招待状ばかり送り付けていく その間を行き来していること それがこの地なんかではけしてないこと
何も無かったことを求めて もう電車が行く
初めてのりんごに 刹那の思い出があったから
ごめんなさい先生 もう正解しかいわないから
火がぼうっと たつたつと ひくひくとそこにいること
炭団にたすけを頼んだ
メランコリックの鏡と対称に川のせせらぎ
狂い月をみて、地獄花を持った君に
応えて。踏まえて。造って。構えて。起こして。引いて。会。離れて。残心。
宇宙を旅していたこと 地から落ちてゆく洞穴
チューニングされていない雷鳴
キューピットが僕を刺す 火が血に染って赴く
もう電車が行く 午後四時のチャイムは変わらずに
十字架にかけられて
リンゴか赤色に染まってゆくのだ