毛布の下に横たわる寂寥の温かさは触れられるほどのものでもないだろう
僕はゆっくりと目を閉じ、涙のような血を流している
終わることの無い時計の進む音は僕を焦らし不機嫌な顔をしている
頭の中空っぽでその世界は空想で、それが理想で。
いつまでも片付くことのない1つの部屋は
いつまでも黄昏ている扇風機さん
いつになったら出ていくのか分からない僕に問いかけていたよ
道の真ん中に大きな岩が置かれて
その岩に乗ることが出来ずに横に街を作るみたいな人
僕はその道すらも分からずにいる
分からないままでいていいのかな?
花が咲かなくてもいいなんて全て綺麗事にしか聞こえなくて
意味の無い種を植え付けられて、のたうち回る悲しみをあなたは分からないんだろうね
意味がわからなくなるけれど、最初から意味なんて持ち合わせていないなんて
分かりきっていた事だったのに
どうして僕らは意味もなく生きているのか
そんなことずっと考えて
希死念慮を枕に委ねているのだろうね
今思えば、枕があるだけ幸せなのかと思うけれど
そういう事じゃないのかもしれないや
人間ってそういうものでしょって
心の中で決定した事柄が、気持ち悪くて吐きそうで
そんな自分がまた██ねと思うんだ
時計の針を忘れかけていても
ずっと止まらないままだって
そんなこと気にしていない頃はいつだったっけね
主語をなくして赤らめる
そんなことをお構い無しに首に縄がかかる
白。
創る時に一瞬にして死んでしまった。
それは放たれた血の花のように
何者かに殺された跡は誰にも気付かれずに、
ただハンカチーフで拭う跡が見られた。
ただスケッチブックに飛び散った血溜まりだけが
作品として残されていた。
「ええ、私が見たのは真っ赤な血溜まりでした。
絵の具やインクなどではなく、黒と混ざりあった血。
私はそのような血文字をみたことがありません。」
ベッドに残されていたはずの血痕は
跡形もなく黒く塗り潰されていた。
それは信号に
それは壁に飾られたキャンバス
足跡のような絵画
みな蝉の言葉を忘れたように話していた
なにかがおかしくは無いかと
あの人は綺麗事だと笑った。
ただ周りから囲まれるムカデ
写真のあなたがいた。
なにかが分からなくなっていた。
青いスープを飲みたくないみたいに
それは自然な事だったようだ
''献身的だったんだよ''
それらの肉片はそういうことを言っていたような。
その方が良かったんだろう、
猫は首が取れていた
それはこちらを向いて睨みつけている
「産まれる前はしあわせだった」
そうやってアフレコした。
創作物であり、何をしてもいいのだ。
そこにいたアダムとイブは創作物だった。
甲羅を溶かしたことが辛かったと、
一瞬にして息を取り戻し、甲羅を元に戻している。
焦っている様子が気持ち悪かった。
教会にいたあの人も
吐かれていたムカデも
みんなもみんな、
そう感じていたよ
体に埋め込まれた創作物は
そう書いてあるから
そう言うしかないのだ
その方が良かったんだろう
そうやってみんなが創作物を笑うしか無かったのだろう
後ろ側にオルゴールを適切に鳴らしたと言えば
みなは納得して涙を流して造られていく
「あぁ、悲しいね。
はい、これでおしまいね。
さぁ、帰ろう。」
あの本が塗りつぶされる頃
蝉が泣いている。
焼きそばを編み込んでいた
君が作った塩焼きそば
味付けは控えめの、ピーマンの入った。
何度も咀嚼して飲みこむこと
その味はしたたかだけれど
チョコを食べたら台無しになった
不愉快な音が聞こええてさ
忘れていた晴天の色ね
気持ち悪いね、
ほんとにね。
台無しにするのが好きみたいな終生は
過去に戻らなくてもいい
ただ文字盤の1部になっていられたら
また戻ってきてくれることを望んでいられたかな
止まってしまっても
また進むことを許されるのね
甘いチョコを咀嚼して答えを探す
「何も食べなければ良かった」
空腹を満たすだけの道具になり得ないように
しなければならなかった。
「苦い分だけ甘くなる」と君は言う
僕には感じることが出来ない甘みなんだね、僕は言う
それは違う、僕が言う。
甘い欲望に溢れるチョコレート
苦さを求めないチョコレート
ちゃんと味は変わっていたのか
空腹を満たす道具のチョコレート
成りゆく道はどこだと聞いて
消えてしまうのに道は消えないと君は言った
ゆりかごの上から話しかけて
血が滴る毎日に、どうして君はそれで終わりにするの
問いかけても答えはなく、君の目は僕を映し出す
その向こうに、エンドロールも流れない映画が広がっていた
幸せだって、ぺトリコールが僕に言う
それってどんな味がするのかって、多分誰も知りえはしないから
勝手に味をつけて楽しんでいるのだろう?。
誰かの一線は人生になるとしたら
何が足りないのかわからないの
絵の具を混ぜた色 君の目の色混ぜた色
どちらもおなじで違う、それは踏み潰したカエル
その曲を聴いたなら、同じ気持ちでいられたのにね
ただ話して欲しくないと
ただ何も言わなくていいと
言ってくれたら良かったのにね
学校の隣の電信柱 そんな所、あったっけ
そうやって笑おうね
遠いレストランでは食べないよ
そこの映画館でポップコーン食べて駄弁りたいな
オープニングを覚えていないほど長くて
つまらないほど気持ち悪い
それでもポップコーンとても幸せ
やまないチャイムを一緒に殺して
エンドロールを覚えていよう