おいかわ

Open App
10/3/2022, 3:28:28 PM

本屋に足を運ぶのが好きだ。しかし、私は電子書籍派である。家が狭いから。
電子書籍の利点として、日付が変わればすぐに目的の本を買うことができるし、雑誌などもかさばらない。ただ逆に、目的でない本にはなかなか出会いにくい。キャンペーンや特集はあるが、膨大すぎてきちんと確認していないのが実情だ。
そこで本屋に行く。同じ系列でも店舗によってレイアウトも違い、様々な本と出会いやすい。私は本屋に足を運ぶとほぼ毎回何かを買ってしまう。
でもそこにしか無い巡り会いが好きで、懲りずにまた本屋へと吸い込まれてしまうのだ。

10/3/2022, 4:01:30 AM

僕は奇跡を見たことがある。
目の前に彼女が現れて、こちらに微笑みかけてくれたこと。忘れもしない、昨年の7月。
友人に誘われてライブを見に行って、興味が無いなりに楽しんでいた僕を一瞬で惹きつけた、彼女の光。

あれ以降色んなライブを見に行ったが、僕はまだあの奇跡に出会えていない。あれは色々な条件が重なって生まれた、本当に奇跡としか呼べない光景だったのだ。

でもあの奇跡をもう一度見たくて、今日も足繁く現場に通うのだ。

10/2/2022, 4:49:16 AM

黄昏、と漢字で書くとマイナスの意味合いで使われることも多いが、私はこの表記が好きだ。
夕焼けの赤さとは違う、少し日が傾いて暗い金色がイメージされる。意味がある文字は強い。
秋の日が落ちるのは早く、黄昏時も見逃しがちだけど、たまには足を止めて見たいと思った。

9/30/2022, 10:03:18 AM

久しぶりのライブを噛み締めながら帰路に着く。
足も手も全身が痛いが、それ以上に充実感があった。
これできっと明日も、生きていける。

9/29/2022, 10:22:14 AM

アナログ時計を置いているわけでもないのに、秒針の幻聴がする。
締切まで後1時間。これを提出しなければ留年の危機となるレポートを前に、私の手は完全に止まっていた。何度も何度も文字数カウントを開いては、変わらない数字に絶望するばかり。

「書けないんだから留年した方が良いんじゃないか」「でも留年したくない」と思考は回り、バタンとソファーに仰向けに転がった。このまま寝てしまえば終わりだ。
裏返しにしていたスマホを確認すると、通知が一つ。
推し俳優のブログ更新のお知らせだった。
そういえば来週は舞台だ。

留年したら素直な気持ちで楽しめなくなるかも、と思った私は、よし、と近くに置いていたコーヒーを飲み干す。
人間のやる気なんてそんなもの。

留年回避できたらお礼にメールを送ろうと思いながら、残り50分で書き上げるべくキーを叩いた。

Next