木漏れ日の跡
あの日、私たちは木漏れ日の下に全てを埋めた。
こぼれる光に自らを託すように
そしてできる限り輝くように。
こんな私たちでも木漏れ日の下では輝けた。
木の上のもっと広い世界に飛び立つことを夢見た。
けれど世界は残酷だ。
私たちが目指していた1番遠く大きな光源は
私たちを置いてずっと先に進んでしまった。
私たちは木漏れ日の跡に取り残された。
欲に負け、努力もせず他人の力で輝こうとした罰だ。
この先の私たちは、もう一度光源が歩む道に
重なり合うことだけを願う愚鈍で盆暗なものである。
ささやかな約束
「大人になって、お互い居場所もなくてどうしようもなくなったら一緒にいない?」
『それって約束?』
「そうだね。ささやかな約束。」
『そんな日が来ないといいね。
そんなどん底の人生なんてお互い歩みたくないだろう』
「それもそうだね。けど約束だよ。」
『わかってるよ。約束ね。』
そんな約束を思い出した今、『私』はもうどうしようもなく狭い世界でどん底を生きている。
心の迷路
この世の言葉じゃ表せない何かに追い詰められる感覚がずっとずっとあって、私が私でないと感じる瞬間がある。
ずっと「私」という何かを操っているようで、
答えの無い迷路みたいに迷い続けて抜け出せない。
「私」を理解しようとしたところで
私の心の迷路に正解なんてないのだから
抜け出せるはずがないの。
どうすればいい?どうすれば答えのある迷路になる?
熱が出るほど考えてもわからなかった。
もういっその事心なんてなければいい。
ティーカップ
心の境界線
私は壁を作っているらしい。
完全に無意識だ。
疎外感が否めなくて、相手の理解を素直に受け取れない自分がこの世界の何よりも嫌いだった。
もしこの境界線がなくなったところで
功罪相半ばするだけだろう。
であれば正解は何?
私にはわからない。分かりたくもない。