11/8/2025, 8:20:00 AM
灯火を囲んで
私はどうも火に縁がないらしい。
キャンプファイヤーなんてものは見たことがないし
手持ち花火もしたことがない。
花火大会に行こうとしたとき、熱が出たこともあった。
線香を炊けば火傷をした。
別に困ったことは無いけれど、
私にだって灯火を囲む権利はあるだろう?
11/6/2025, 2:07:27 PM
冬支度
クローゼットの奥から引っ張り出した冬物の服は
まるで時が止まったかのように、
服のシワも、匂いも、去年のままだった。
私みたいだと思った。
去年と何一つ変わらない。
成長も衰退もしない。
しかし、
これからの必需品になる冬服は
どんどん私を置いて成長するだろう。
であれば、私に例えるのは失礼かもしれない。
そんなことを考えていたら
冬支度を終える前に心がやられてしまいそうだ。
11/4/2025, 10:40:53 AM
キンモクセイ
僕の初恋の相手はキンモクセイのような人だった。
気高く謙虚なあの人は橙色がとてもよく似合っていた。
1度だけその人に真実の愛について聞いたことがあった。
彼女は「そんなものがあるのなら、もう既に私はここにはいない」と言ってその場を後にした。
いつもの僕であれば、君の手を掴んで
「それなら僕が君の真実になってあげる」とでも言っていただろう。
けれどそのとき、僕の体は石のように動かなくなった。
あぁ気づいてしまった。
僕が恋したのは橙色の似合う気高い女性ではなく
あのキンモクセイの香りだったのだ。
11/4/2025, 10:21:52 AM
行かないでと、願ったのに
11/2/2025, 1:28:04 PM
【秘密の標本】
あなたの全てを知りたい
観察したい
あなたの目も髪も爪も身につけた服のボタンすらも
全てが愛おしい
一部だけでもいいから
誰にも邪魔されず、秘密にしておける場所で
2人きりになりたい
私だけのものにしたい
なんて、気味悪いよね。