生粋

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9/26/2024, 3:04:47 PM

【秋🍁】




秋刀魚くらいしか
思いつかね~って言ったじゃんよぉ


安芸

親戚に連れてって貰った
お好み焼き屋さん
ご飯時を外したにも関わらず長蛇の列

そんなに変わる?
と食べたお好み焼きは

食べ終わるのが寂しく感じる
ずっと食べていたい美味しさだった

こりゃ並ぶわ

また来る機会があるかは分からないが
急いでマップのアプリにチェックを入れた


安芸

鹿と戯れながら鳥居を見た

干潮時だった為
鳥居の真下まで行く事が出来た

親戚によるとラッキーなんだとか

得した気分だが

また来る機会があるか分からない自分にとっては

もう少し海が近い姿も見たかった




やはり秋刀魚が恋しい

9/25/2024, 12:55:38 PM

【窓から見える景色】


子供の頃は

冬になれば

雪遊びをしてた記憶がある

最近では積もることも少なくなった


暖かい部屋から眺める

真っ白な景色は

窓ガラスを境界線に別世界


クリスマスに雪が積もるのも珍しい事ではなかったし

あの頃はサンタさんも居た



長女が産まれた最初のクリスマス

どうしてもやりたかった事があり

家に着く前に

仕事帰りに買ったサンタさんの服に着替えた

家に帰り、まだ2ヶ月の長女を抱き抱える

記念撮影だ

もちろん長女には分からないがそれで良い

後日、印刷した写真を封筒に入れ

押し入れに大事にしまった


それから数年の時が流れ

ついにその時が来る

可哀想に俺似に育った長女がとうとう質問してきた

「赤ちゃんはどうやって出来るの?」

「私はどうやって産まれたの?」

逸る気持ちを抑え神妙な表情をつくる

競り上がってくる口角を咳払いで誤魔化しながら

静かに押し入れに向かい

あの写真を取り出す

「クリスマスプレゼントに貰った」


グレた

長女は怒られると

「どうせ私はサンタさんの奥さんの子供だから!」

と反抗するようになった


何度も見返し

サンタさんの顔に自分の面影を発見するまで



因みに翌年に産まれた長男は

宅急便の箱から取り出す写真になった

9/24/2024, 12:12:05 PM

【形の無いもの】


どっちかと言うと

その方が多い気がする

おかげでそれを上手く表現出来ない事も多く

思い返しては自身の拙さに後悔も多い


それでも

認めてやれる所は認めないと

止まってしまいそうで

自分に賛否両論の日々

9/23/2024, 11:43:43 AM

【ジャングルジム】


幼かったあの頃

あらゆる所に秘密基地があった

林の中の切りガブ

積み上げられた岩の隙間

田んぼのすみっこ

神社の裏

干上がった用水路

結局どこでも良かった


あの日、秘密基地に選ばれたのは

ジャングルジム

秘匿性の欠片も見つからない

スケルトンの構造


コレを秘密基地と呼ぶには

歩み寄りが必要だ

ルールを決めた


最下層を入口とし

決まったルートを通り

最上部の本部へと到達する


出動の際には別ルートから下降し

決まった出口へ向かう

基地であるため

あくまで内部を移動

本部以外の外側に出てはならない

幹部達で協議の結果

基地内のルールが制定される


これでだいぶ基地っぽくなってきた


残る問題は

事件が起きない

悪の組織が現れることも無く

本部に集結した幹部は

周囲を警戒しながら

ただただ座ってるだけだ


耐えきれず事件をでっち上げる

何か居た気がする!

幹部達が所定の出口に移動を始めた

渋滞だ


一刻を争うこの時に

未だ誰も出動出来ていない

こんな事で地球が救えるのか


最後尾で業を煮やす俺隊長に

圧倒的な閃きが舞い降りた


他の隊長達は気付いてないが

実はこの基地

スカスカなのだ

今いる所からも地面が見える


脳裏にテレビで見た先輩ヒーローたちの姿浮かんだ

彼等はいつでも

電光石火で飛び出して行く


迷いは無かった

俺隊長は全身を真っ直ぐに伸ばし

気を付けの体勢をとると

地面への最短距離を飛び降りた

着地と同時にこちらに向けられる

幹部達からの羨望の眼差しが目に浮かぶ


少し気が緩んだのかもしれない


落下早々

俺隊長の体はどこかに触れたらしい

右に左に弾かれた


自らの定めたルールさえ守れない者に

制裁の運命は避けようもなく


着地の頃には

隊長は

最初に襲われた村人になっていた


泣いた

地球滅亡の日が如く泣いた


恥ずかしさと痛みと後悔

泣きっ面に降格人事


今日の地球は

尊い犠牲の上にある事を

忘れてはならない

9/22/2024, 1:58:35 PM

【声が聞こえる】


たぶん周りより少しはね

特別耳が良い訳ではないから

耳を澄ますようにはしてる

なるべく分かった気にならないように

気を付けてはいるつもり

特別なことは出来なくても

意識するだけでも少しは違うと思ってる


運動する時に筋肉を意識するってのと

ちょっと似てる気がしてる


時に自分の声も聞こえる

今までこうだと思ってた事

その水面下

その根幹で

実は気付いてなかった自分の意思や

無意識に本音だと思ってた建前だったり

中には気付かない方が良かった事もある


満腹中枢

良くそれを口にする後輩が居た

時間差で出て来た食べ物に対し

満腹中枢が刺激されて

あんまり入らないと言う

もしくは少し前に食べたオヤツの時もある

脳の反応だ

分からなくは無い

しかし

俺には自分の声が聞こえる

あんた騙されてるよ

あんたの胃はまだ空いてるよ


同じオヤツを食べ

同じ物を頼んでも

俺の箸は止まらない

脳の勘違いに惑わされる事なく

パンパンになったお腹が誇らしい


しかし

まず野菜から食べたから大丈夫

ってのは信じてる

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