虹子

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11/1/2024, 10:59:49 PM

永遠に変わらないものってあるのかなぁ。

お父さんもお母さんも歳をとった。
じゃれあって育ったきょうだいは、今では人の親だ。

大好きだったおばあちゃんももうこの世にはいない。

親友だと言い合っていた学校の友だちとも、いつしか疎遠になってしまった。

自分だって10歳だった時と大人になった今では違うし。
昨日と今日だって気付かないだけで変化してるんだろう。

恐竜の世界は1億6000万年も続いてたんだって。
1億6000万年なんて気が遠くなるような年月だけど、それでも長い時が過ぎて恐竜はもういない。
恐竜の世界を想像するとどこか懐かしいような気になるのは、その頃あたしも恐竜だったのかな。
首が長くてものすごく大きいプラキオサウルスだったらいいなぁ。
高層ビルも道路もない、広大な大地をドシンドシンと歩く気分はどんなだっただろう?

バンパイヤだったら永遠に変わらない?
エドガーは今もどこかで旅をしながら生きてるのかな。
仲間と共にバラを散らしながら…

でも永遠に生きるなんて、やっぱり嫌だ。
変わりゆくことは救いでもあるよ。

今日はどんな変化があるんだろう。
ささやかなことに思いを馳せて過ごしてみてもいいかもしれない。

9/27/2024, 11:37:14 PM

しんどい夜だった。

友人の華々しい活躍ぶりを実家の母に話したら

「うちには誰一人そんな人はいないねぇ」とため息をつかれた。

いつものセリフなんだけど、もう長年の口グセみたいなもんだけど。

でもやっぱりこころに針がちくりと刺さる。

針が増え続けたトラウマの塊は、今では剣山のようになってしまった。

この夜は眩暈で寝付なくて、ベッドに横たわったまま、自分の存在を保つのに必死だったよ。

浴びてきたのがそんな言葉たちじゃなかったら。

私は自分の存在も、他人の存在も、

もっとこころから本当に祝えたのかもしれない。

月も星もない真夜中、ざぁっと音がしてきた。

暗闇に確かな雨の存在感。

ひととき、ぼうっとその存在感と一体になって

私はようやく眠りに落ちた。

9/25/2024, 2:54:02 PM

中秋の満月の光を浴びて、霧が晴れるように穏やかな気持ちになった。しんしんと静かに夜の世界を照らしている。体の中まで光が通って透きとおっていくみたいだ。余計なものはもう要らない。自分の人生を大事に生きよう。やりたいことを夢中で楽しくやってさ、自分なりに積み上げていけたらそれでいいじゃない?