【踊りませんか?】
ダンスの勧誘を受けた。
驚いた。こんな私が誘われるなんて...
私はダンスの経験は皆無。
昔に少しダンスの体験をしたくらいかな?
なのにこんなことが…
ともかく体験くらいはしようと練習をしている
ところに来た。
若い人からおばさん達までたくさんの人がいた。
それに母親と一緒についてきた子供もいた。
少し雑談したあと練習が始まった。
みんな笑顔で楽しそうにしていた。
ダンスはそこまできついものではなさそうで
やってみたい考えが出てきた。
次の日、同じ場所に来た。
健康にもいいだろうし何より楽しそう。
付近に来た。
そして入ることを決め練習をした。
皆嬉しそうにしてくれた。
次の週も、また次の週も、またまた次の週も
次第に迷いなく踊れるようになった。
先生に褒められた。
もっと頑張れそうな気がした。
ウキウキで帰っているとクラクションと共に
なにかに轢かれた。
目が覚めた。 ここはどこ?
痛い。体が痛い。死にそうなほど痛い。
助けて。苦しい。息が...!
助けて! 死ねない。死なない。
こんなに苦しいのに! 嫌だ!殺して!苦しい!
怖い。痛い! キツイ。 頭が痛い。
頭蓋骨にガンガンと響く。 痛い!痛い!助けて!
消えたい...! お願...い。殺...し...て.........
目を開けると夜の街中に居た。なんで?
目の前に女の人が居る。何故か輝いて見えた。
私だけ苦しむなんて嫌だ。
こいつも道ずれにしてやる。
私は女に近づいて言った。
「踊りませんか?」
【きっと明日も】
幸せな家庭。優しい両親。美味しい料理。
楽しい生活。面白い友達。〇〇〇い先生。(ピー音)
きっと明日も楽しい毎日が過ごせるのだろう。
幸せな家庭。優しい両親。美味しい料理。
楽しい生活。面白い友達。〇〇〇い先生。(ピー音)
優雅で楽しい日常。 毎日が輝いている。
だったはずなのに......
不幸な家庭。恐い両親。不味い料理。
苦しい生活。虐める友達。ウザイ先生。
地獄で苦しい日常。 毎日がどす黒い。
おかしいよ... 何でこうなったの?
私はどうしてこうも急変したのか調べた。
すると恐ろしいことが判明した。
「お父さん。2年前に交通事故で逮捕されてる...」
うそっ......!じゃあここにいるのは......!
「それだけじゃない。お母さんは刺殺してる!」
どうなってるの......!
「知っては行けないことを知ったようだな。」
嬉しい。
私。開放されたんだ。
天国のお母さんに会える。
良かった。
「えっ
私。地獄行き?」
聞き間違えかと思った。
何も悪いことしてないのに。何で?
「何でですか! 私何も悪いことしてないです!」
すると閻魔っぽい人が苦笑いで言った。
「そう言われても......
君。母親殺してるでしょ」
【静寂に包まれた部屋】
ここはとても静かだ。
少し狭いけどとても落ち着く。
ここにずっと居たいな。
そのまま眠りについた。
目が覚めると白い部屋に包まれていた。
ここはとても落ち着く。
殺風景だが心地よい。
眠くなってきた。
こじんまりした部屋に来た。
隅っこで縮こまる。
眠気が襲ってきた。
もう寝よう。
何も無いとこに来た。
静かすぎて落ち着かない。
早く戻ってゲームしたいんですが?
ともかく眠った。
白くて狭いクソみたいなとこに来た。
最悪だ。ふざけんな。
眠くなった。
このままいても暇だしな。
「無」に来た。(?)
素晴らしい。ここが桃源郷か!(?)
Amazonのピザが食べたい。(?)
お腹が痛い。寝よう。(?)
──「実験成功です!」
「後は被験者を解放させよう。」
「はい。もう終わるのは寂しいですがね。」
「バカ言っちゃいかん。
これからも人は生きるのだぞ!」
「…そうですね!
僕たちは水槽の脳で生き続けます!」
「仮想空間は成功した!
後は管理が要らないようにすることと皆の説得だ」
「さぁ!ロケットの準備はできたか?」
「星の寿命まであと30年だ。」
【別れ際に】
付き合った時は輝いていた。
あぁ。私。この人と毎日会えるんだ…って。
本当に嬉しかった。
初めて男と二人でカラオケに行った。
二人で好きな曲歌いまくった。
遊園地に行った。
待ち時間も気にならなかった。
学校に毎日一緒に登校した。
手を繋いで。周りの目を無視して。
結果。虐められた。
ちゃっかり彼の居ない時だけ。
恥ずかしい写真を取られた。
誰かに言ったらこの写真ばらまくって。
高三だったのが救い。
大学に行っていた。
同棲し始めた。
結婚を考えていた。
ついに…
関係が壊れた。
彼が不倫していた。
金巻き上げてからトンズラするつもりだったらしい
バレてどうでも良くなったのか
別れようとしてきた。
頭が真っ白になった。
……目の前に…
呻く肉塊があった……
「なっに………これ!」
頭にそれしか無かった。
手に血だらけのナイフと床に転がったレンジ。
どう見ても私が犯人。
……もう…どうでも良くなった。
持ってるナイフで肉塊を細かく切った。
袋に詰めて山に行く。
異臭がする。
頭が痛い。
山道からかなり離れたとこに来た。
深く掘って肉袋を入れて埋める。
すごく可哀想だと思った。
─数年後
───「よし。ここでいいだろう。」
「おう。山道からかなり離れたもんな」
「これで死体は見つかんねぇ。」
「掘って!掘って!」
「ん?なんだこれ?」
「肉?」
「腐ってんなぁ」
「違う! これは…歯?爪っぽいのもある。」
「昔。ここで何があったんだ…!?」
【秋🍁】
秋。四季の中の一つ。
主な変化は、木々の紅葉。寒くなり始める。
紅葉はとても美しく、昔から親しまれていた。
私の通っている高校は近くに紅葉だらけの山がある
東京なのに珍しい。
秋は皆が訪れる一種の観光スポットになっていた。
私も友達とよく一緒に来ていた。
この時だけは家の事を忘れられていたから。
私は望まぬ妊娠で生まれた。
両親が捨てようとしたところを警察に見られたらしい。 だから私は、日課のように虐待されていた。
私は友達にも言わず過ごしていた。
それが当たり前だから。
中学に上がった頃、両親は私に「虐待は当たり前」
「皆耐えて隠している」「貴方もそうしなさい」と
でも………辛いよっ………!
私は一人で山に来た。
作られた道とは違う誰も来ない静かなところ。
今が秋で良かった。
赤が紅を隠してくれる。
放課後についた新しい傷。
そこから紅い液体が流れ落ちる。
静かな部屋。 ついたテベリ。
──流れる速報。
『えー。速報です!東京都付近で男性女性各2名が失踪しました。故意の可能性は薄く警察は事件として捜査を進めています。』
この話はすぐ近所に広まった。
「あの家の両親一緒にいなくなったんでしょ」
「事件って言われてるけど二人で夜逃げしたんじゃないの〜?」
「それは薄情すぎるわよ〜」
「でも大変ね〜」
「そうよ〜だって」
「ね〜ぇ」
「「高校生のお子さん居るんでしょ?」」