─巡り会えたら─
君と出会ったのは、
丁度紅葉が色づき始めた頃だったかな。
君は元気のない僕を笑わせるために、
急に『人間は生まれ変われるんだよ』って言って。
泣いてる人に言うなんて、
可笑しいって笑ったんだよね。
でも君は真面目でさ。
本当だよ、って怒ってたなぁ。
君と話すと絶対に『人間』と言う単語が入っててさ。
特に多かったのは、『人間は生まれ変われる』だったな。
最初に言ってくれた話だから僕も覚えてる。
僕は生まれ変わりなんて信じてないけど。
でもさ、今だけ信じてもいいかな。
君が生まれ変わってさ、また僕と巡り会えたら。
どれだけ幸せだろうな。
そんな都合よく生まれ変わることなんて、
あるわけない。分かってるよ。
でも、今だけ、本当に今だけでいいから、信じさせて。
ほんの僅かでいいから、君とまた会える確率を。
─きっと明日も─
もう、うんざりだよ。
この変わらない日々は。
繰り返すしかない日々は。
逃げだしたい。
この詰まらなくて、苦しくて、辛くて、
段々息が出来なくなる日々から。
連れ出してほしい。
でも私には出来ない。
方法が分からないのだから。
死んだら終わるかも、って考えたりもした。
でも出来なかった。勇気が無くて。
この自堕落な生活は、終わらない。
きっと明日も。明後日も、その次の日も。
いつか。今でなくてもいいから。
終わる日が来ますように。
起きて、着替えて、食べて、
いつもの作業を機械のようにこなして、また食べて、寝る。
これだけの単純なことをするだけで、精神が削られるんです。
いつか、終わる日が来てほしいです。
(ちょっと重くなってすみません!)
以上、作者より。
─通り雨─
うわー、通り雨じゃん。
見事に降られたなー。
お前もビショビショじゃん。
傘持ってきてない日に降るとか最悪すぎだろ。
…あ、お前もそう思う?
でも近くにバス停あって良かった~。
やむまでここにいよっか。
それまで雑談でもしてようぜ!
雨にあった、嫌な日でも。
君が居るから嫌じゃない。
─秋🍁─
どうも作者です。
今回は秋について話そうと思います。
いつも通りの物語が読みたい人は飛ばして下さい。
秋と言えば、色々な物が思い付きますね。
食欲の秋、芸術の秋、睡眠の秋、読書の秋…。
私は睡眠の秋ですね。
毎日眠気と戦いながら、課題やら授業やら…。
皆さんは何の秋ですか?
きっと素敵な秋なのでしょうね。
これから夏に比べてとても寒くなります。
皆様も体調に気をつけて、楽しくお過ごし下さい。
長々と失礼しました。
以上、作者より。
─窓から見える景色─
君と昔、幸せに住んでいたこの家。
今でも残る、君の香水と思い出の品。
捨てようとしても、捨てられない。
君との時間が、無駄に感じてしまうから。
それに、捨てることが物理的に無理な物もあるから。
例えは、海の方面にある窓。
あの窓から見える景色は、綺麗な青色の海だった。
夜に海へドライブに行き、貝殻を集めて写真を撮った。
でも僕も君も、写真は壊滅的に下手で。一緒に笑ったんだっけ。
この海の見える窓は、君との思い出が詰まっている。
自分でも分かっているつもりだ。
捨てられないんじゃなくて、捨てたくないんだって。
いつか君が、ただいまって帰って来ないかな、って淡い期待を抱いて。
今まで通りに、何もなかったみたいに。
そんなこと、あるわけないと頭で分かっていながら。
今日も僕は、海の見える窓辺で眠る。