─1年後─
ある1人の少女は、難病に悩まされていました。
その難病とは、治ることがほぼ0%に近く、死ぬ確率も高い。
今までその病気になった人もあまり居ない、
とても珍しい病気でした。
しかも、その病気は海外で発症したもので、
日本で発症した人は、彼女が初でした。
その為、何も出来ないのです。誰も、彼女を救えないのです。
彼女は余命宣告をうけました。長くて1年。
たった1年しか生きられないのです。
彼女は日本で話題になり、とても有名になりました。
『可哀想。最後の1年、楽しく幸せに生きて欲しい。』
『これで日本の医療が成長する。ありがとう』
など、応援のようなものが沢山届きました。
しかし彼女は1年後、死にませんでした。
誰もが死ぬと思っていた為、
『そう言えば、あの病気の子って死んだの?』
『何でまだ生きてんの?せっかく応援したのに。』
などと言われ、誰も『生きててよかった』なんて言いませんでした。
その数ヵ月後、彼女は死にました。病気ではなく、ストレスのせいで。
さて、此処で質問です。この中で、誰が一番悪いと思いますか?
応援していたのに死ななかったら手の平を返す、周りの人達?
それとも、周りを裏切る行為をした、少女?
『誰が悪いか。』それは人によって答えは変わる。
これを見ている貴方は、誰が悪いと思いますか?
─子供の頃は─
子供って良いよね。
大人と違って。
だって子供で居られたら、
夢も沢山見られるし、
社会の厳しさも知らなくていいし、
死について知らなくていいんだから。
僕も子供の頃は自由だったのになぁ。
上司に心の中では愚痴言いながら、
「すみません」って謝って、
今では馬鹿みたいに働いてるよ。
子供だった僕達は、
色々なことを教えられて馬鹿になる。
本当この世界は窮屈で、苦しくて、つまらないよ。
こんなになるなら、死んでしまいたかったよ。
所々私の考えも入れてしまいました...。
私の好きな言葉で、こう言うのがあります。
『正しさとは武器だ。
それは傷付けることができても、守り救済することは出来ない。』
あるアニメのキャラが言った言葉です。
あなたは正しさを、ちゃんと使いこなせていますか?
あなたの正しさを、人に押し付けていませんか?
以上、作者より
─好きな色─
私はね、人の心が色に見えるの。
私はそれが好き。
カラフルで、綺麗で、相手を信じられるから。
本心で褒めてくれる人も居れば、
むしろその逆でお世辞みたいに言ってくる人も居る。
でも私だけがこの色を見れる。私は特別だと思えるの。
今日はね、いつも通り校内を歩いていたの。
何か面白い色無いかな~、って。
そしたらね。出会ってしまったの。
今まで見たことない色を持った彼に。
それから彼を観察していた。
いつも笑っていたの。
楽しそうに。嬉しそうに。
たまに、苦しそうに。
それが作り笑いってことに気づくまで、
時間はそうかからなかった。
楽しそうに、嬉しそうに笑うのは、
全部苦しいのを紛らわす為。
皆にばれないようにする為。
だから彼の持ってる色が、
とても黒く、暗い色に見えたんだね。
─あなたがいたから─
あなたがいたから、此処まで来れた
諦めずに、努力して、此処まで来た
隣に居てくれて、ありがとう
いつか居なくなることは分かってたけど
僕が今まで生きれているのは君のお陰だよ
本当、ありがとう
あなたはこの物語に、何と名前をつけますか?
ハート900いきました!まさか此処まで来るとは...。
これは見てくださっている方のお陰です!
本当ありがとうございます!
最近お話書くの遅くなってすみません...。
テストが近く、課題が多くて、疲れてるんですよね...。
出来るだけ書けるように努力しますので、
今までのお話を見て、お待ちください!
以上、作者より
─相合傘─
君は覚えてる?
あの日の帰り道を。私はとても覚えてる。
梅雨入りした日本。じめじめした空気。
湿度と温度が高い日だった。
朝は晴れていた。天気予報でも晴れだって。
そう言ってたのに。
「本当宛にならないよなぁ。」
私の隣で空を見上げる彼。
もう他の生徒は居ない。
傘を持ってきている人、学校から借りた人、
親に迎えに来て貰った人。
様々な人が居た中、私達は傘を持っていなかった。
『先生が傘貸してくれたけど...。』
私の手元には一つの傘。この場にいるのは二人。
「...もし嫌じゃなければ、一緒に入らない?」
『...濡れるの嫌だし、入る。』
そして始まった、相合傘。
私達は沈黙。雨の音だけが響く。
でもそれが心地よかった。
あの夏が一番、大好きだった。
───そう学生時代を語る彼女は、僕の婚約者。
あの傘の下で、告白して正解だった。
僕と君の思い出に残る、最高の夏だった。