考える葦になりたい鳥

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2/26/2023, 12:12:11 PM

君は今

悲しみに暮れて眠りにつく。

愛が見えなくて泣いている。

愛が足りなくて泣いている。

愛が分からなくて苦しい。

僕が君に与えたのは、愛ではない何かで。
きっと君に手渡すには、重すぎるもので。



ごめんね。



その一言さえ言えなくて。

僕らしさなんて、これっぽちもない「それ」は。

君の柔らかな心をただ、傷付けた。



ごめんね。



「それ」になれなくてごめんね。

でたらめな「それ」でごめんね。

「僕」でもなく「それ」でもないものに、出会ってしまった君は、さぞ怖かっただろう。



ごめんね。



この夜を暗くしてしまってごめんね。

この真っ暗な夜が明けたら「それ」でもなく「僕」でもないものになるよ。

「君のための何か」になるよ。



ごめんね。


明日はきっと晴れるから。
たくさん一緒に笑おうね。



2/26/2023, 7:37:45 AM

物憂げな空

僕みたいだな。

この空をどこかへ吹き飛ばしてよ。
その尖っていて、優しい歌声で。

奇跡は死んだと言ってくれた君は、僕の心を写したみたいに画面の中で歌っていたんだ。

僕の心を救ってくれた曲を、作っていたのは君だった。

そうだね。そうだね。
そうだよね。そうだよね。

早く雨が降って、虹が出るといいのにな。
奇跡が死んだこの世界で、僕はまだ生きていかなきゃいけないから。

虹色くらい、見せてくれてもいいよね?



2/23/2023, 5:18:16 AM

太陽のような

太陽のようになりたいと、君みたいになりたいと、あの人みたいになりたいと、僕は願ったんだ。

そこまで辿り着きたいと走ったんだ。

でも息が続かなくて、足は痛くて動かなくった。

走っている途中、邪魔だと言って、あの人を傷付けた。僕が蹴飛ばした小石は、あの子にぶつかった。

こんなはずじゃない。こんなはずじゃない。



僕は君みたいに、あの人みたいに、なりたかった。
太陽みたいになりたかった。



太陽は言う「あなたは月みたいに綺麗な人」。

そんなんじゃない。そんなんじゃない。

僕は太陽になりたかった。
月じゃなくて太陽に。



あの人は言う「そのままで大丈夫よ」。

違う。違う。

僕は誰かを照らす光に、なりたかった。
そう、あなたみたいな。



僕は太陽でも月でも、君でもあの人でもない。




僕は悲しいくらい、僕でしかない。



なんでだろう。なんでだろう。



なんで、僕は僕なんだろう。






























今日も、僕は僕のまま。

眩しすぎる太陽に目を細めて、答えのないまいにちを生きている。


2/18/2023, 3:28:51 PM

今日にさよなら

今日にさよならなんて言いたくなかった。
まだまだ昨日のままで居たかった。

もう日付は変わってしまった。



ピリッとした味のレモネードだけ、昨日のまま。
僕は昨日と今日の間で迷子になってしまったみたいだ。

真っ暗な道を走っている間「今日のようなまいにちがずっと続けばいいのに」と願った。



ありのままだった昨日。

そして、今日からは新しい自分の始まりだ。



少しだけ変わった僕に、空っぽのレモネードの入れ物が「おはよう」と言ってくれるだろう。



























おはよう。昨日はありがとう。

君のおかけで、またがんばれるよ。


2/17/2023, 8:01:56 AM

誰よりも

君を愛している。

君を守るためなら、誰かの悪者になっても構わない。



でも、君は僕から離れていくだろう。
君と僕は、ひとりとひとり、別々の人間だから。

でも、でもね。

覚えておいて。

ここに、帰ってきていい場所がある。
大きな声で、泣いていい場所がある。

だから、外の世界で傷付いて、声も出ないような悔しくてどうしようもない気持ちになったらさ?
ここに帰ってきて?



誰よりも、君を想う。



僕の待つこの場所へ。



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