手を取り合う
それは難しいこと
人と人とが心を通じ合わせ
協力しなければできないこと
手を取り合えば
どんなに困難だったとしても
自信が持てる
だからわたしたちは
手を取り合えたら
と願うのだ
まだ見たことの無い
大きな壁をも越えられる
そんな気がしているのだ
眩しい光、あなたは眩い光
わたしはその光に押しつぶされそうな影
あなたの方が強い
だからわたしは劣等感を抱いていた
でもあなたはわたしのことを
「わたしはあなたがいるから輝いていられるの」
と褒めてくれた
お互いはお互いがいないといけない
それに気づいたわたしはちょっとばかりの罪悪感と
優越感を感じてしまった
それは歪なのかもしれない
ただこれであなたと居られる理由ができた
それ以上でもそれ以下でもないのだ
影の色はまたひとつ色を濃くした
これまでずっと
僕は僕であったように
これからもっと
きみがきみらしくいられるように
この筆を折らずに済むように
この手を止めずにいられるように
過去の僕を追い越して
これからの僕たちはもっとやれるさって
笑い飛ばしていくんだ
目が覚めると私は見慣れた天井を見て、
今日も生きている、と感じる。
朝気が付くと死んでいた、なんてことがあったら困る。
だから私は自分の家の見慣れた天井を見て
まだ天には昇りたくない
まだ私はやり残したことがある
まだそちらに用事はありません
と祈る。
毎日
毎日
今日も目が覚めた。
自分の部屋にしては随分と高い見慣れない天井
視界がぼやけているのか、はっきりとものを捉えられないが、自分の部屋では無いことに気付くのにそう時間はかからなかった。
周りを見渡すと、やはり見覚えのない物ばかり。
ぐらぐら、ぐわんぐわん
視界がさらにぼやける。意識もまた遠のく。
次に意識を取り戻した時、私は見慣れた天井を視界に収めることが出来た。
「また切れちゃったかぁ」
薬箱を漁る。到底1回分とは思えない量の錠剤を口にする。
彼女は一体いつ目覚めるのだろうか。
モーニングルーティーン
起きて目に入るのはあなたの顔
幸せそうな顔をして寝ているあなたの顔
次に目に入るのはわたしの顔
よだれが今日もついているわたしの顔
今日もわたしたちは
同じベッドで眠り
同じ夢を見て
同じベッドで起きる
これがわたしたちの当たり前
そして私の当たり前