ネジが外れたウサギ

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5/10/2025, 1:09:23 AM

幼い頃に描いた夢が叶うのは、ほんの一握りだろう。

そして、年齢を重ねていくにつれて

「あの夢は不可能なんだ」と

次第に『現実』の重さがわかってくる。

だけど私は、年齢を重ねたことで『得意なこと』が

別にあるということがわかってきた。


勉強ができない。

運動が苦手。

人との良い関係性を築けない。


そのような悩みの中でも私はただ、ただ生きてきた。

そんな苦しいことばかりが人生ではない。


人から褒められたこと。

誰かに勧められた趣味。

それが突然変異で得意なこと、好きなことになり

やがて「それを活かしたい」と思うようになる。


私の半生はそうだった。

幼い頃は下手でも絵を描くのが好きだった。

だけど、小学生の頃に初めて描いた漫画は絵ではなく

漫画のストーリーのほうを「面白い」と言われた。

それ以来、小説のようなものを書いてネットに載せ

興味を持ってくれる人が増えていった。

それがやがて私の強みになり、生きる励みになった。


だからこそ、幼い頃の夢が叶えられそうになくても

嘆く必要はない。

きっと、誰にでも隠れた能力がある。

それを生かすか殺すか。

その使い方次第で暗かった部屋に

小さな灯りのスイッチを見つけられる。

5/5/2025, 8:27:48 AM

私は貴方を見つめているけど

友達と楽しそうに話す貴方の視線の先は遠い夢の世界


僕は君を見つめているのに

黄昏ている君の視線の先は焦点の定まらぬクラスの人


目が合っているようで合っていない、

すれ違いを繰り返す二組の瞳は、

いつまでも交わらぬ平行線の恋を辿ったままか?

5/3/2025, 3:44:44 AM

恋愛ドラマみたいな甘美な道とは縁がないかと思った

いつもそういうドラマを見ていると

ため息が出てまた夢は遠のく。

でも推しとなら眠る夢の中で毎日会うことができる。

私にとって一番のsweet memoriesは届かぬ幻のデート

4/28/2025, 5:45:06 AM

恋をした時、

ふとした瞬間によぎるのは、初めての彼氏の一言。

「お前には俺よりふさわしい奴がいる」

そして、つい思ってしまう。

「人を好きになるのに優劣なんかつけられない。

だけど、初恋に勝る恋なんて滅多にないよね。

なぜなら、初めて私の心を揺さぶらせた理由は

運命という言葉では片付けられない、

唯一無二の理想の人だから」


もしかしたら、

運命には理想という言葉は似合わないかもしれない。

4/26/2025, 6:15:38 AM

幼い頃から男子が苦手だった。

いつも何か理由をつけて言葉でいじめてくる男子らが

私に「怯える」という感情の苗を植え付けた。

そんな私には女子の親友が初恋だったかもしれない。

毎日、相談に乗ってくれる彼女が恋しくなった。

しかし、彼女は一人の女性。

親友の彼女は私の苦手なある男子に恋をしていた。

私以外に、親友にもあの男子はからかっていたのに。

何か惹かれるものがあったのだろう。

そう思うしかなかった。

バレンタインの前日。

親友は私にだけ打ち明けた。

「明日、あの人にチョコを渡す」と。

私は深いため息をついた。

でも、「やめておいたほうがいいよ」なんて言えない

だから私は彼女におまじないを教えた。


「寝る前に鏡に向かって次のように唱えるの。

『こっちに恋。

私しかあげられないものをあげるから。

こっちに恋、こっちに恋。愛にきて』

小さい声で誰にも聞かれないように言うのがオキテ。

もし聞かれたら、恋は幸運の愛を持ってこなくて

不幸の毒を差し出してくるよ。気をつけてね」


そのおまじないは私の即興で作った出まかせだった。

でも、翌日の朝。

親友はおまじないは無事にやり遂げたと思うと

自信満々に言った。


そして、私の即興は恋の実まで作り上げてしまった。

二人はさくらんぼになった。

私はひとりぼっちになってしまった。


そう思っていた。


親友は彼氏を連れて私に言いに来た。

「もう、大丈夫だよ。こいつに言ってやったから」

「え?何を?」

親友の彼氏は俯きながら言った。

「今まで悪かった。これからはもう、いじめない」


私は笑顔で親友の彼氏にこう言った。

「ありがとう、これからはよろしくね」

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