ネジが外れたウサギ

Open App
3/31/2025, 6:13:59 AM

春風とともに桜の花びらがらせんを描きながら舞っていたあの日。


桜のカーテンから犬が飛び出してきて私に抱きついた

すると高校生くらいのカジュアルな服を着た君が現れ

「すみません!」と言いながら、

慌てて私と犬を引き離そうとした。

でも飼い犬のフレンチブルドッグは私から離れない。

私の顔をぺろぺろする飼い犬を見て困惑した君が

可愛くて私はつい笑ってしまった。

そのとき、つられて笑う君の笑顔は桜が似合うくらい

何かの始まりを楽しむように瞳が輝いていた。

それが私の本当の初恋の始まりだった。


きっと、初めての一目惚れ。

私は社会人で年は五つくらい離れた二人だったけど、

年齢の壁は透明で、君とは同い年のように話した。


春風とともにやってきたこの恋は、

初めて犬を飼う理由になり、

初めて純粋な男の子に出会ったキッカケにもなり、

初めて心から共に過ごしたい人を見つけられた物語。

3/24/2025, 5:34:28 AM

自分なりに努力を重ねてはいるけど

なかなか芽が出ない。

それでも自分の『好き』は変えられない。

やっぱり自分の『やりたいこと』は手放せない。

お金にならなくてもいい。

たった一人でもいいから誰かに「君の◯◯が好きだ」

と言ってくれる誰かの心に寄り添えるものを、

生み出したい。

3/15/2025, 6:22:47 AM

「運命の人っているのかな」

かつての同級生が言っていたことをふと思い出した。

きっと彼女が言う『運命の人』とは未来の伴侶だろう

私もそう確信した。

人生という障害物競走で負けて、

いまだに伴侶を見つけられない今の私にとって

『運命の人』は恋愛とは限らないかもしれないと思う


負け犬の遠吠えではなくて、

私には私だけの夢があるから。


もし、『運命の人』にさまざまな説があるのならば

私の夢を共に叶えてくれる戦友であってほしい。

いつかはその人が『かけがえのない伴侶』になる


いつか出会える君を探しながら、

私は今日もは障害を乗り越える

3/8/2025, 2:28:07 AM

幼なじみのあの子は自閉症で、言葉をうまく話せない

でも、彼女がいつも歌う週替わりの歌がある。

ほとんどが今流行りの曲だ。

言葉にするのが苦手だから歌詞はなく、

いつも「ラララ」でメロディを奏でる。

だから、メロディに真剣に耳を傾けないと曲名が思い出せない。

ところが、彼女の歌っているメロディから連想した曲は

歌詞を検索するとその曲たちには共通点がある。

メロディが個性的かつ歌詞に心の描写が存在すること

もしかしたら、彼女の頭の中には

いつも「言葉にならない想い」が存在しているだろう

3/7/2025, 6:49:08 AM

あの日、周りにある桜はどれも葉桜だった。

ちらほらと桜の花びらが風で舞ってくる。

彼氏と別れたばかりの私に花びらが慰めてくれている

恋の盛りを忘れて花がらになった私には

風が運ぶ新たな「希望」が新しい恋の始まりだった。

Next