君と交わしたあの約束は、今でも忘れられない。
だって、初めての「宝物のような親友」だったから。
君が転校してきて私から話しかけた。
お互いに米津玄師の絵が好きでよく真似して描いてた
でも、絵心があるのは君の方で
私はどちらかと言うと詞のほうだった。
学校ではいつも一緒だった。
二人の仲が深まるにつれ、君は告げた。
「いつかあなたの文章と絵を合作して本を出したいね」
それがあの時の約束だったと覚えてる?
その後、いじめという戦争の兵隊になって
私を裏切り、私を攻撃することを選んだ。
あんなに楽しかった日々は、海がさらった砂浜の中だ
それでも私はあの時の約束を忘れられない。
初めての「親友」だと思える人が君だったから。
初めて君が抱いてくれたあの日。
痛かったけど、心地よさを初めて知った。
君の「大丈夫?」という優しい言葉が
君と一つになれたことが「愛される」ことかと知った
それまで私は「愛される」ことを知らずに生きてきた
家族とか友達とか「普通」に親しくしてきたけど、
そこに「満たされる愛」は見出せずにいた。
でも、君と出会って初めて「愛しい」という言葉を習った。
硬い雪に覆われてカチカチに凍った心臓が
少しずつ愛という陽だまりで溶かされ再び動き出した
あの日の温もりはそれ程までに春を呼んだ。
夢の中で私の背中についていた白い翼。
その白い羽根を眠りから覚めた私は手に握っている。
おまじないの言葉とかそんなの知らないけど、
夢の中の私は現実の私のこれからだと思う。
きっと、この羽根は冒険の旅に出かける翼となるから
もし魔法が使えるなら、
お題を見るとついそう思ってしまう。
でも、本当に魔法が使えるなら
ぎこちなくなってしまったあの人との関係をやり直す
そんな時間を戻す魔法が欲しい。
あの時の失敗を思い出して回避したい。
笑顔で話せたあの頃に戻りたいと心底思う。
「私が絵を描くから、あなたは物語を考えて?」
二人で一つの漫画家として今があるのは
夫婦で二つの生きがいを持てたのは
君が言ったそのひと言がきっかけだった。
あの日は、僕にとって激しい涙が降った最悪な日で
君が僕に励ましのつもりで言っただろう君の提案は
棚から牡丹餅のような初めて君と見た虹だった。