ネジが外れたウサギ

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2/6/2025, 6:05:21 AM

あの詩に出会うまでは私は自分の殻に閉じこもってた

人が苦手で視線を合わせるだけでも怖かった。

そんな私が殻を破る武器となったのがあの詩だった。


「この世界に悩みのない人はいない

 みんな個性という名のコンプレックスを持っている

 でもそれをみんなは受容して生きている

 だから君も自分を卑下する必要はない

 いつかきっと君が前を向いて懸命に歩き出した時

 ある人が君に手を差し伸べ共に歩いてくれる

 その時をゆっくり待っていよう

 意外な時に神様がその人と出会わせてくれる」


私はその詩に出会って初めて

厚い殻を破るための破片を見つけられた。

それから、私は思い切って殻にそれを刺した。

破った今では人と視線を合わせて話すことができる。

他愛のない話で笑い合える。


そして、初めて恋というものに出会い、

愛し愛されることを学んだ。

それを教えてくれたのは大好きなあの人です。


私があの人と親密に話せるようになったのは

私とあの人が自分をさらけ出せるようになったのは

どちらも、あの詩がきっかけだと昨日知りました。


 

2/5/2025, 4:25:35 AM

今まで背負ってきた経験の中で

私はたくさんの言葉をもらった。


暖かく優しい言葉、目に見えない愛言葉、

時々触れる冷たい言葉、怒りで飛ぶナイフの様な言葉


それぞれの言葉が、

オレンジ、ピンク、水色、黒の花ならば

それらを一つの花束として私は抱きしめる。


これからもその花を受け取ったらこの花束に添える。

永遠に残るこの花束を私は今日も抱きしめる。

誰かと心を通わせた証として。

2/4/2025, 5:34:16 AM

別れたあなたに愛を求められ優しくされても

その言葉には

ガラス細工のような弱いアイコトバしか存在しない。

もう、私はあなたに「愛してる」を求めない。


あなたは私に最後のケンカで

「俺の理想を叶えてくれないヤツに興味はない」

と言ったから。それで、別れた。


ワガママなあなたより

今を懸命に尽くす友人らの方がカッコいい。


私に優しくしないで。

つなぎ止めるための氷砂糖のような愛なんて不必要。

2/3/2025, 6:35:25 AM

会社の上司と駆け落ちした姉の行方を知りたくて

ある日。自分自身が探偵となって

申し訳ないと思いながらも姉の部屋に入ってみた。


何か手掛かりがあるかもしれないと思って

机の引き出しを開けると厚い手紙の束が見つかった。

差出人は男性の名前。たぶん、駆け落ちの相手だろう


消印の古いものから順に見ていくと

姉への恋慕が言葉で強く伝わってくる。


最新の手紙にこう書いてあった。

「君を忘れられないから、せめて最後に旅に出たい。

終わりのない、君の心を自分の胸に抱き続ける旅を」

私は慌てて手紙を元の場所へ戻し、家を出た。

2/2/2025, 6:29:35 AM

あなたと別れて半年が経った。

この半年間、

私は未練という名の深い森の中をさまよっていた。

このモヤモヤを友達に相談できなくて、

この愛おしさをあなたに届けられなくて、

ただ、ただ泣きじゃくりながら君の名前をつぶやく。


こんな苦しみから解放してくれたのは、

普段はお互いに忙しくて会えない親友のLINE。


彼女はただ自分の書いた五行詩を送って慰めてくれた

その五行詩だけのLINEのメッセージに私は救われた。


『君が初めてくれたプレゼントは物ではなく

「大丈夫?」の優しい言葉だった。

それから二人でツラい過去を埋めるように愛し合った

君と別れた今は、ぽっかりと大きな穴が開いたけど

心を成長させて埋めるね。ありがとう、バイバイ』

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