ビー玉のように逆さまに映る鏡があるなら
自分の気づかなかった魅力が見つかるのだろうか。
私にはコンプレックスしか思い浮かばない。
でも、もし逆さまの自分見ることで
自分だけの『素敵』を発見できたら
きっとそれは内面から生まれた余裕なのだろう。
それが、形となって鏡に現れる。
鏡は見知らぬ自分を写す夢のようなアイテム。
心が落ち込んでる時、
仲間の言動や態度にちょっとでも冷たさを感じると
落ち着いていられず、
何をやっていても心ここに在らずになってしまう。
布団に入っても眠れなくて朝が来る時もある。
解決法なんて簡単には見つからなくて
不安になる。
謝っても原因がわからないからこそ
「すみません」に芯がなく、空洞で頼りない。
誰かに相談しても
当事者じゃないから答えを見つけられなくて、焦る。
でも、数日後にはあれはその人の家の事情だったとか
大したことないことで済ませられる。
その日が来るまで不安で眠れられないけど、
明けない夜はないと誰かが言うように
いつかはまた平穏な生活が来て眠れるだろう。
私はいつもそう信じてる。
「ボーイフレンドが欲しい」
と友達なのか恋人かあいまいなことを言う私だけど
現実はそう甘くはない。
出会いの場が限られている私では
親しい間柄の同僚はいても
到底、彼氏なんて作れない。
夢という名の理想では
顔がカッコよくて、背が高くて、ユーモアがあって、
優しさも持ち合わせている。
現実に、そんな独身男性がいないかなと思うけど
その全てを装備している人は大抵、既婚者。
現実は理想とは逆だからこそ面白いこともあるだろう
誰かを好きになることよりも
自分を肯定するのが先かもしれない。
だから、私はおひとり様でいようと思う。
誰かと結ばれるのを諦めた先に
もしもの出会いがあるかもと
有名な誰かの自伝で教えてくれた。
もし、幸福と地獄が紙一重なら
私は今、その狭間にいるかもしれない。
職場で一人の仲間として歓迎されている私と
孤独いう名の爪弾きにされている同僚がいる。
私は任された仕事をこなせば感謝され
「大丈夫?」とか「一緒に頑張ろう」と
手を取り合ってみんなで一つの電車に乗って
ゴールのない職務に取り組む。
それが普通だと思っていた。
孤独という名の服を着た彼は
一人でも自分なりに淡々と仕事をこなしている。
「かわいそう」
と思うけど、彼には孤独にされた理由があるらしい。
私だってついこの前までは彼とも親しかった。
話そうと思えばいつだって話せばいい。
ただ、この光と闇の狭間では
明るい方を選ばなれけば私も地獄に落ちる。
彼を置き去りにするのは心が痛むけど
みんなの孤立にさせたい理由もわかる。
どうすればいいか。
これが今の職場での悩みの一つだ。
「好きだ」って言ったらあなたと私の見えない距離が
縮まる保証が欲しいだけだ
怖いけど君と僕との間には恋とは違う距離があるよね
映画館で同じシーンであなたも泣いていたから
初対面の日より近づいた?