ネジが外れたウサギ

Open App
11/19/2024, 6:10:06 AM

引きこもりから脱出してからのほうが

たくさん思い出がある。

障害者として社会に出るために

紡いできた経験が一つの本になるくらい

たくさん思い出がある。


恩師といえる方々も

そのほか知り合った初対面の人たちも

みんなはじめは障害者という色眼鏡で見たり

よそよそしいところがあったけど

関係を深めていくうちに

「なんだ本当はこういう人なんだ」

と私の長所や短所をわかってくれた。



その経験をした後に再会した同級生は

恐る恐る話しかけてきた。

そして私を裏切り爪弾きにしたことを泣いて謝った。

それを私は笑顔でチャラにした。

本当は許せないこともあるけど

過去をチャラにできるくらい私は

強くなれたかもしれない。

その同級生は普通の幸せを手に入れていた。

でも、私と離れた後の経緯を知って泣いていた。



たくさんの思い出が重なって

今の私が形成され素知らぬ顔であの同級生と話せた。



はじめは誰だって相手がどんな人かわからない。

だけど、お互いに色眼鏡なしに関われるかどうかで

その人との未来の思い出が変わってくる。

自分自身の未来の性格も変わってくる。


そんなことをお題から今日改めて思った。

11/18/2024, 5:21:02 AM

「冬になったらイルミネーションを見ようね」

そう約束した今年の夏をあの人は覚えているかな?

私はあの頃をまだ思い出にできないから

できればあの人に伝えたい。


「楽しい頃の雪が溶けても心にはまだ積もってるよ」

11/17/2024, 5:38:03 AM

「絶対にお迎えに来るからね」

その一言を言った時の母の顔は脳面のようだった。

「本当のお迎えなんてないんだろう」

そのとき私は幼心にそう思った。

これからこの施設という学校のような場所で

どんな暮らしをするのか不安しかなかった。


母とはなればなれになって半年が経った。

今でも思う。

母はこれからもずっと迎えなんかに来ない。

今だから思う。

私はこれからもずっと新しい友達と遊べる。


母とはなればなれになったけど

同じ境遇を経てる友達だからこそ

分かり合えるものがあって

母の心はずっと想像もできないんだ。

11/16/2024, 12:00:08 AM

君が寂しさから逃げてきた子猫ならば

ぼくがずっとかくまってあげる。

孤独という名の傷を手当てして

温もりという名のご飯を与える。

それからはずっと、ぼくがそばにいるから。

ぼくは君の心を痛めないと無期限の保証をする。

君のことを好きだから

ぼくは死ぬまで君に愛というものを教えるよ。

ぼくは命ある限り君を守り続けるよ。

11/15/2024, 4:44:05 AM

半袖の私にキリリと寒さを刺す秋風。

どこかで冬が近づく予感をさせるこの風に

私はいつも遠いところにいる彼を想う。

「君は何してる?」

この季節の空に送る空気のようなメッセージには

いつもほのかに焼き芋のような甘さが漂う。

Next