「絶対にお迎えに来るからね」
その一言を言った時の母の顔は脳面のようだった。
「本当のお迎えなんてないんだろう」
そのとき私は幼心にそう思った。
これからこの施設という学校のような場所で
どんな暮らしをするのか不安しかなかった。
母とはなればなれになって半年が経った。
今でも思う。
母はこれからもずっと迎えなんかに来ない。
今だから思う。
私はこれからもずっと新しい友達と遊べる。
母とはなればなれになったけど
同じ境遇を経てる友達だからこそ
分かり合えるものがあって
母の心はずっと想像もできないんだ。
11/17/2024, 5:38:03 AM