ネジが外れたウサギ

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10/28/2024, 7:39:26 AM

彼女が淹れる紅茶の香りが好きだった

ラズベリーのような甘酸っぱい香り。

「それを柔軟剤にできたら」

そうすれば彼女とともに生きていける気がするから。

チェーン店のドラッグストアでは見つけられなかった

けど、異国の地の郊外の雑貨屋で見つかった。


「フランボワーズの声色」

花言葉の通り、『優しい』彼女の声が聞こえてきた。


「これからずっと思い出を大切にするよ」

心からそう願った。

10/27/2024, 6:05:46 AM

「愛してる」をそのまま言わぬ君こそ俺限定の作家になれよ

二人だけで通じる「待ってるね」を作りたいよ、秘めた約束

10/26/2024, 4:07:19 AM

根暗な私はクラスの中の影のような存在だった。

写真を撮ると心霊写真の主役みたいな私。

ずっとその幽霊の役割を果たさなくてはいけない、

そう思っていた。

彼女に出会うまでは。



中学二年の夏。

ある日その子は転校生としてやってきた。

「初めまして、◯◯と申します。

ふつつか者ですが、よろしくお願いします」

(なんて丁寧な子なんだろう)

私はそう思った。

その丁寧さが誠実さの表れだった。

彼女の着飾らない素直で積極的な性格と可愛らしさが

相まって彼女はすぐにクラスのみんなと打ち解けた。


私だけやっぱり彼女とも話せなかった。

でも、彼女を見ていると

「何か行動に移さなきゃ」と思わせる魅力を感じる。

その『何か』がわからず私はもがいていた。

(あの子と仲良くなりたい。でも、どうすれば)

そう思っていると私はふと思い立った。


彼女がクラスの子とくすぐり合っているのを見て

私はふと椅子から立ち上がり

彼女に精一杯の大きな声で

「かめはめ波」と言いながらポーズを決めた。

それを見た彼女や他のクラスメイトは、あぜんとした。

そして、沈黙の後に爆笑の渦が沸いた。


かめはめ波をやったのをきっかけで

私は少しずつ彼女と気兼ねなく話せるようになった。

その様子を見たクラスメイトは

「◯◯さん変わったね」

と言われて、徐々にみんなと親しくなれた。


あのたった一つの行動で

彼女とはクラスの中で一番仲の良い友達になれた。

10/25/2024, 6:13:25 AM

ケンカして君の心が私から離れていく

「行かないで」

と叫んでも君は振り向くこともない


「君の代わりなんていない」

あの時そう言っていれば

ずっと君はそばにいてくれたの?


私は君だけは手放したくなかったよ

10/24/2024, 6:25:50 AM

私がいる「現在地」から「目的地」に着くまで

どのくらいの距離があるだろう。

ここから果てしなく遠い「目的地」のその先も

いつまでもこの青い空が続くとは限らないと思う。


今のような穏やかな青い空のように平坦な道も

あの頃のようなツラい土砂降りのでこぼこ道も

昔のように母と乗り越えた通り雨のような上り坂も

全てがこれからに置いてもあるだろう


だけど私の心は何があっても挫けない、

どこまでも続く青い空のようだと信じてる。


「目的地」に向かってひたすら歩くのみ。

誰も知らないこの道を一人でGoogleマップも使わずに

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