好きじゃないのに、なんで毎晩目を閉じると君の姿を思い出す?授業中も、気づいたら君のことばかり。離れていても、考える。近くにいると、つい見てしまう。君は、空気を読むのが苦手で、話し出したら止まらなくて、自分の短所・長所を恥ずかしげもなく言えて、本当に良いと思うものしか良いって言わないし、それはよくないってはっきり言える。
正直苦手なんだよね。物事はっきりいうところとか、状況考えないところとか。眩しすぎるよ。だって、周りを極度に気にする私にはできないから。君とは程よく距離をとって、付き合っていくつもりだった。でもね気づいちゃった。君と私の考え方は似てる。大切にしている部分が同じだって。それからだよ、1日1回は君のことを考えるようになったのは。ほんとどうしてくれるんだ。君のことは好きじゃないのに。好きじゃないけど、好きな人以上に君は私の中で特別らしい。
「あなたにもいるでしょ。大切な人。この人がいないと生きていけない。この人と生きていきたい。そんな風に思う特別な人。」
『あー…。(とくべつなひと?)』
「その人のために私は生きるの。だから今日でお別れ。さようなら。」
『うん。バイバイ。』
そう言うと彼女は保安検査場に入っていった。一度も振り返らなかった。俺は、あの子にとって特別な存在じゃなかったらしい。特別な存在ってなんだよ。友達?家族?恋人?どこからが特別?俺にとっての特別な存在って…?
俺には家族がいない。恋人もいない。友達だと思っていた人ともさっき別れた。育ててくれた施設の人は大好きだ。
でも、さっき彼女が言っていた特別な人とはちょっと違う気がする。特別な人…わからない。
春から大学生
初めての一人暮らし
一緒に旅行に行ける友達を作りたい
アルバイトしたい
サークルにも入りたい
資格たくさん取りたい
たくさん本を読みたい
返信が来ない
泣きたい
間違えたかな
順序が違ったかな
聞き方が悪かったかな
嫌われたんだ
こんなマイナスの考えに支配されて眠れなくなる自分が情けなくて、泣きたい
「無理だって!僕にはできない」
『無理じゃない!怖いだけだろ』
「そうだよ!怖い」
『お前は昔からそうだよな』
「なんで僕がバンジー飛ばなきゃいけないんだよ!!」
『俺たちみんな飛ぶんだぜ』
「飛びたい人だけ飛べば良いだろ」
『逃げるなよ。ほんと怖がりだよなー』
「なんでそこまで言われなきゃいけない?」
『なんでって…みんな飛ぶし、みんなで飛んだ方がいい思い出になるだろ?』
「それはお前の自己満だ」
『いやそんなことな…』
「そんなことある!じゃあお前はみんながトマト食べるからってトマト食べれるか?」
『いや、トマトだけは無理!絶対!あっ…』
「お前のトマトは俺のバンジー」
『お前にとってバンジーはトマト」
「なんか違う気がするけど、そういうこと」
『ごめん。無理強いして。無理なものは無理だよな』
「うん」
『弱虫とか、怖がりとかじゃなくてさ、人それぞれ得意分野も好きなものも違うからさ、自分の軸で考えないで、広い視点をもつ方がみんなで楽しめると思う。』
「そうだな。みんながトマトは美味しいって言っても、俺は絶対認めない。俺にとってトマトは食べ物じゃない!俺が悪かった。また俺が周りに酷いこと言ってたら、叱ってな!ほんとに申し訳ないんだけどさ、俺気づけなくて。努力はしてるつもりなんだけど、夢中になると考える前に声に出しててさ。」
「ほんとトマト嫌いだよね笑笑
お前が頑張ってるのわかってるよ。
(前に僕が「時間守れないなら約束するな」って言ったら、朝が苦手なお前は朝早い集合の約束をするのをやめた。
『7時は無理だ。10時ならいけると思う。』って。僕的には、早くくる努力をしてほしいけど、そんな素直な君は嫌いになれないんだよなー)
こんなに言っといて何だけど、お前となら飛んでもいいかも。なんて…」
『おっ!飛ぶか!』
「いや!やっぱ無理」
『男に二言はない!行くぞー!!!』
「あっちょっワーーーーーーーー!!!!!!!」
『よく頑張ったな』
「意外と楽しかった」
『ほらな!言ったろ!お前は怖がりす、、いや何でもない。楽しめて良かった!』
「おー!(こういうところが憎めない笑)」