流行曲で救えない命

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1/4/2026, 12:52:49 PM

幸せとは

わたしにとって、それはあなたがいてくれること。あなたが傍で呼吸をしてくれている、それだけでしあわせだった。それがどんな間違いだって、どんなにおかしいと言われても。
共に未来をみてくれた。共に明けない夜の底を歩いてくれた。弱さも晒せた。あなたがいてくれたから、わたしは生きてこられた。
あなたに生かされていた命だった。確かに、しあわせだった。

「ね、しあわせになって。しあわせになって、はやく私のことを忘れてね」
――それなのに、今。あなたはそうやって緩やかにわたしの頬を撫でていなくなった。

「…………わたし、は……」

何かが壊れて、世界の音がひどく遠くなる。まるでこの世界の全部、全部色褪せてしまったみたいで。
あなたがいない世界では、わたしは呼吸さえ上手にできないの。
あなたのいない明日に、わたしは生きる意味すらないの。

「……ねぇ、わたし、わたし……」
粒になって溢れた涙が頬を濡らして、泣き声にすらなれない透明な声で喉が引き攣る。

――あなたと手を結んで死にたかった。それはもう、叶わない願いになってしまったけれど。

1/4/2026, 5:21:42 AM

日の出

世界が呼吸を始める。
薄闇に光が差して、眠っていた世界が動き出す。
いつもこの瞬間が少しだけ苦手だ。今として呼吸していたはずの昨日が過去になって、残酷な時間の流れが今日を連れてくる。
「…………」
微かな時明かりに染まるカーテンを指でなぞった。その指は震えている。
このカーテンを開くも開かないも、今、世界が呼吸を始める前のこの瞬間は、全て自分次第と思えるような気がした。。
『大丈夫だよ』
投げ出しかけた指先がそっと誰かに支えられた気がして、カーテンを開け放つ。
「……会いに来てくれたの」
まだ空は微かに暗い。

1/2/2026, 12:43:49 PM

今年の抱負

創作活動を頑張ることと、なんとか生きていくこと。
毎年死なないことを抱負にしているけれど、大切なことだから良いよね。

今年はできれば二冊、本を作りたい。一冊はイベント参加用、もう一冊はやりたい装丁をやるために。
その為には原稿、その前に健康に生きていくこと。
やっぱり、一番の抱負は生きていくことかも。

1/1/2026, 1:27:37 PM

新年

夜が明けて、朝が来た。新年の感想はそれだけ。
年末年始のテレビに興味はない。だからだろうか、わたしにとって元日という1日は過ぎ去って、埋もれていくものに過ぎなくなってしまった。
昔はあんなに待ち遠しかったのにね。

とはいえ、新しく始まった1年に悲観的な訳ではない。
今年はやりたいこともある、楽しみなこともある、生きがいもある。あとはいつも通り、好きなものと生きていくだけ。
皆様、あけましておめでとうございます。

12/31/2025, 11:14:38 AM

良いお年を

わたしは今もこの言葉を言う理由が分かっていない。

ただ幼い頃に聞いた言葉を模倣し続けてきた。

何十回とこの言葉を言い続けて、これからもきっと年の瀬に言い続ける言葉だろう。

だから、分かるまでずっとこの言葉を言い続けていこうと思う。

年の瀬に誰かを思って、また無事に新年を迎えられるように祈りながら。

わたしが文を綴る画面の向こう、これを映す液晶の前で呼吸をする、顔も名も知らないあなたへ、良いお年を。

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