流行曲で救えない命

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日の出

世界が呼吸を始める。
薄闇に光が差して、眠っていた世界が動き出す。
いつもこの瞬間が少しだけ苦手だ。今として呼吸していたはずの昨日が過去になって、残酷な時間の流れが今日を連れてくる。
「…………」
微かな時明かりに染まるカーテンを指でなぞった。その指は震えている。
このカーテンを開くも開かないも、今、世界が呼吸を始める前のこの瞬間は、全て自分次第と思えるような気がした。。
『大丈夫だよ』
投げ出しかけた指先がそっと誰かに支えられた気がして、カーテンを開け放つ。
「……会いに来てくれたの」
まだ空は微かに暗い。

1/4/2026, 5:21:42 AM