もしタイムマシーンがあったなら
過去に戻って何かを変えるより
立ち止まってたあの日の私にそっと隣に座ってあげたい
大丈夫って言葉はあの頃の私には重かったから
ただ同じ景色を見て同じ時間を流したい
未来へ向かう道はまだぼんやりしているけど
不安の数だけちゃんと心は動いている
だから今日も進む
壊れかけのタイムマシーンみたいにぎこちなくても
確かに、前へ
静かな夜にそっと灯る小さな光は
忘れたくても忘れられない
きみとの時間をまだ照らしてる。
風が吹けばゆらゆら揺れて
もう手の届かない想いまで 影のように浮かびあがる
あの日交わした言葉も 胸の奥に置き去りの涙も
全部このランタンが
やさしく抱きしめてくれているみたいで。
消したいのに 消えない。
離れたいのに 離れられない。
それでも 光が照らす先には
きっといつか 新しい私が歩いていく道がある。
だから今日もそっと持って歩く。
揺れながらも前を向くための
小さな 記憶のランタン
木々のすきまから落ちた光は
触れるたびに 砂のようにこぼれて
気づけばもう 手のひらにはない
けれど地面に残る淡い模様だけが
たしかに ここに光があったことを
静かに伝えてくれている
あの日の言葉も 微笑みも もう戻らないのに
胸の奥でまだ かすかに揺れている
あのとき交わした小さな約束は まだここに残っているのに
あなたの声だけが もう届かなくなってしまった
「また話そうね」
「ちゃんとそばにいるよ」
そんな何気ない言葉ほど、あとから重く沈んでいく
守られなかったのか もう守れないのか
どちらなのかさえわからないまま時間だけが過ぎていく
ふとした瞬間 思い出の影が 静かに胸を締めつける
たったひとつの約束なのに こんなにも心を離してくれない
それでも私は 消えていく温度を抱きしめたまま
今日もあなたのいない場所で そっと息をしている
足跡は 風に消えても
心に刻まれた景色は まだ輝いている
終わりはなくて
ただ静かに 旅は続く