「蝶よ花よ」 #8
君は誰なんだ…。
君は蝶よ花よと育てられたであろう。
蝶や花よりも儚く美しさを持っている君。
ミステリアスな雰囲気ももつ君。
僕はもっと君のことを知りたいだけだ…。
「最初から決まってた」 #7
僕の君との関係は、最初から決まってたのかもしれない。
僕たち人間はこの世界の理に逆らうことはできない。
まるでロミオとジュリエットのように。
運命は残酷にも僕たちを引き裂いた。
もし君とまたいられたら。そう思わない日はない。
でも、その願いが叶う日は永遠に来ない……。
「太陽」 #6
君は太陽のような存在だった。
今考えれば、君は太陽で僕は月のようなものだったのだろう。
僕のことをいつも明るく照らしてくれて、だから僕も輝いていられた。
でも、僕は君を失った。
それから僕はもう2度と輝けなくなった。
あんなにも楽しかった世界が突然白黒の世界になったようだった。
もう一度、もう一度でもいいから君に会いたい。
「その笑顔と明るさで僕のことを照らして欲しい」
そう何度も願ってしまう。
叶わない願いだとわかっていても…。
「鐘の音」 #5
12時の鐘がなるその頃に君はいなくなってしまった。まるで最初からいなかったかのように。
もう一度だけでいい。もう一度君に会いたい。
君の愛しい笑顔をみたい。
世界のどこにいようとも、絶対に探し出してみせる。
僕に新しい世界を見せてくれた、君のことを。
「つまらないことでも」 #4
世界はつまらないもので満ち溢れていた。
つまらない学校。つまらない登下校。
つまらない友達。
そんな退屈だった僕の世界に君が入ってきた。
つまらないことでも、君とならつまらなくない。
君と話せる学校。君と二人きりでする登下校。
でも、一つだけはつまらないままでいて欲しい。
友達はずっとつまらないままでいて欲しい。
君とは友達以上になりたいから…。