売り場での 印象と違う 香水と家具
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花と見れば匂いを嗅ぎたくなるくらいには匂いは好きだ。柑橘系の木の花の匂いが特に好きだ。前世のどこかでアゲハ蝶の幼虫になったのかもしれない。
香水は、気に入った匂いのものを探したくなるし、贈り物でいただくとなるべくデートにゃつけていこうと思うのだが加減が難しい。普通につけると他人はもちろん自分がしんどくなることも多い。何より食事の良い匂いが消えるのは嫌だ。香る系の柔軟剤も苦手。だから特別な日以外は、だいたいはデオドラントスプレーかハンドクリームに落ち着く。
夏場の汗の臭いは香水と同じくらいしんどいので無頓着な家族にデオドラントスプレーを持って朝追いかけることになる。冬場はハンドクリーム。気になれば手を洗うだけにして弱められるのが良いし、無香料のものに自家製ブレンドの精油を入れて楽しめたりもする。こちらは匂いが飛ぶのも早くて良い。
そうそう。夜寝る時にだけラボンのファブリックスプレーを使ったりもする。
脳内BGMは、瑛人さんの香水か、Kis-My-Ft2のCHUDOKU
しんどいから普段はつけないけど、「コレって何付けてるの?」と言われる女にはやっぱりどこか憧れがある。
とはいえ、たまにつけたくなるのが香水。休みの時にたまに香りにひたる。何度も失敗はしたけれど、ずっとエルメスのナイルの庭だけはお気に入りだ。
他人にも辛くないパンの匂いの香水があれば良いのにと思ったら…あるのか。セルジュルタンスのジュドゥポー。うわぁ欲しいな。えー!廃盤か!
世話係は、オレのことをラッキーと呼んだ。なんでも恋人に振られて、買うはずだった恋人の誕生日プレゼントの予算で買ったくじ、その当選金でオレを迎え入れたかららしい。
今日は世話係が「友達皆で前々からすることが決まってたから仕方ない」キャンプとやらに連れてこられた。
「可愛いー!」
そう言って、ベタベタ触ろうとしてきたメスに軽くうなってやる。馬鹿にすんな。世話係が泣きながら捨てていたアレコレにオマエの臭いがついてんだよ!
唸ったオレに眉毛を下げて、世話係は会釈だけして離れた川縁にオレを連れて行った。
吠えずに偉かったろが。
目線で問うと世話係は何も言わずにボールを投げた。持ってきて頭を撫でさせてやる。ほらもう一回投げろ。
投げさせる、取る、持ってきてやる。撫でさせてやるを何十回か繰り返した後、世話係の仲間が焼かれた肉を持ってきた。オレには味のついてない奴だ。コイツ良い奴だな。
肉を食い終わると世話係はオレをひと撫でして、仲間のところに連れて戻って行った。
オレはもうあのメスにも唸らなかった。でも世話係と肉をくれたオスにだけにしか尻尾を振ってやらなかった。
テーマ 言葉はいらない、ただ…
テーマ 突然の君の訪問
バタバタバタと明らかに混乱を感じさせる音がしてベランダに目をやった。半透明の仕切りがされた我が家のベランダでは、迷い込んだはいいものの出られない虫がこうやって偶に狂想曲を奏でる。
春はバッタ、夏は蝉、昨年はカメムシが多くて閉口した。
今日は、ムギワラトンボだ。
ご自慢の複眼も、半透明なアクリルガラスには不可思議な障害物として惑わされるらしい。
秋津国に相応しいお客様じゃないのとチラシに乗せるとすぐに、台風が近づく強風に、今度は音もなく舞っていってしまった。
益虫であるトンボにそっと今年の豊作を祈った。
台風被害が少なく、黄金に輝く稲穂の上に舞う蜻蛉が各地で見られますように。
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自分用メモ
古語でトンボを秋津と言ったのはトンボが多い盆地などを「あくつ」と言ったからではないかという説有
日本を秋津洲と言ったのは神武天皇。国の形が蜻蛉のとなめ(交尾)に似てるのが理由とおっしゃったらしい(日本書紀)
国産みの淡路島のくだりの次にも「大日本豊秋津州(おほやまととよあきづしま)」の記述有
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ベランダに 迷い込んだ アキアカネ
穏やかさ 取り戻して飛べ 秋津洲
実つけなお 雨に佇む 弟切草
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せっかく七語のテーマなので俳句にしました。季語は名作サウンドノベルゲームが有名すぎる弟切草で、なんだかおどろおどろしいものと思っていましたが、その実態は有用な薬草なんですね。
鷹の秘伝の名薬であることを暴露し兄に斬られた弟の血飛沫、西洋では聖ヨハネが処刑された時の血飛沫なんて云われる黒点が主に葉にあって、それが薬効のもとで、抽出しても血の色っぽいからそんな俗説が産まれたのかもしれないそうです。
漢方にするには実をつけたものを採って枯らして煎じるようですが、実の付け方も結構美しくて、赤色を上向きにつけるのだそう。亜種も多くて、なんと、園芸種のヒペリカムにキンシバイもオトギリソウの種類なのは驚きました。ヒペリカム、可愛くて好きなんですよね。
そんな弟切草が名前の為に忌み嫌われても意に介さず雨の中すっくと佇む姿を想像して歌にしました。
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傘照らす 雨に佇む 岡山城
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季語がないので俳句とは言えないけれど、雨に濡れる城が好きなのです。
岡山城は8月に和傘灯でライトアップされてるらしい。雨を遮る為の傘を使った灯で照らされるなんて面白かったので、季語よりこちらを選んでしまいました。いつか行きたいな。来年もされるかな。
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佇むって、漢字が似ていることもあって侘びしい感じがしますよね。雨なら尚更。
そんな姿に憧れて、雨に打たれる青春ごっこしようぜと友達とふざけたことがあります。雨の中傘も刺さずに佇むのは、美人が1人で悲劇とともにやるから絵になるのであって、複数人でやるのは側からみたら怖かったかもしれない。ものの数十秒でおかしくなって噴き出しました。良い想い出です。お勧めしません。
テーマ 私の日記帳
不思議の国のアリスのお茶会が表紙のリングノート、日記が一緒になった臙脂色の合成皮革が表紙の手帳、白紙が続く文庫本スタイル、日記アプリ等様々なものを試してきたが、一向にちゃんと続いた試しがない。
大概記憶にございません状態で生きているのだから日記をつけた方が良いとは常々から思ってはいる。警察に先月のアリバイなんぞ聞かれた日にゃあ、覚えてなさすぎて無罪を立証できる気がしないし、証言台には一生立たない方が世の中の為になる。助けて名探偵。
続かない理由は、負の感情モードになるとやたらポエマーになるのと、そうでなければくだらないことを書きすぎるから。そして生来怠けることが大好きだからだろう。
例えば今日なら、子どもの詩集を集めた「たいようのおなら」の癒し効果が高くて旦那に薦めたら笑顔が見れて嬉しかったとか。
息子が帰宅する時インターホンカメラにジャンプでピースしてくるの可愛いとか。
初めて自分で爪切らせたとか。
秋桜の種買えたとか。
旦那咳してるの新たな風邪かとか。
まだまだあって、優先順位をつけられないのも問題なんだろうな。
その点このアプリは、適度に他人を感じられて助かっています。書くテーマも与えられて優先順位も付けやすいしね。ありがとうございます。
まぁ、日記じゃないのでアリバイ説明にはならないでしょうけども。その時はやっぱり助けて名探偵。