おとなになると上手くなる。
幸せにも、哀しみにも。
お題「何でもないフリ」
ヒトは打算的だ。
自分じゃどうにもできないことを、
他のニンゲンの力を使って解決しようとする。
社会に蔓延る問題は面倒事ばかり、
自分でやるなんて考えたくもないことが大半だ。
でも、
「アイツのためなら」なんて言葉とともに、
面倒事の中では多少得意な部類を片付けてくれる
ニンゲンも多少は存在する。
それを仲間というべきか、
恩義を前売りして次に付け込む
もっと打算的なニンゲンというべきか。
お題「仲間」
家の扉まで 5m
近くの自販機まで 30m
好きなパン屋まで 800m
図書館まで 2100m
職場まで 23700m
実家まで 350000m
死んだ爺さんまで 1609344m
ニューヨークまで 10845000m
月まで 384400000m
あの子まで ∞m
あなたの心まで 何m?
お題「距離」
恋はしない。
私にですら魅力的に感じるならば、
他のひとからも当然魅力的に見えるから。
それくらい、ひとの特徴に無関心だ。
達観して届かぬひとだとか、
どうせもう相手がいるんだろ、とか思ってしまう。
容姿が良いわけでも、口が上手いわけでもない。
泰然自若として歯に衣着せぬ、獣のような者だ。
だから、言い寄ってくる稀有な相手のことは、
どうにか好きになろうとする。
そのひとをそのひとのままで、ありのままを
愛でるのは、恋じゃなくてきっと愛だろう。
私の愛は重すぎたのか、それとも軽すぎたか、
好きになってやらなければという思いが透けていたのか。
一緒のときも、離れたときも、教えてはくれず終いだ。
お題「愛情」
つい最近別れた私にとって、
非常にタイムリーで致命的なお題でした。
心臓がどうしてか動いて、血液がエネルギーを送り、
細胞が発熱して、理屈は分からないが生きている。
世の中生きていると、世知辛いことも多くて、
死にたいと思うことだってある。多分自然なことだ。
実を言うと、この僕自身も死にたくて仕方なかった。
生きるために金が必要で、金のために仕事という
ツマラナイものに毎日時間を費やさないといけなくて、
良い職を得るには勉強しないといけなくて、
いつ使うかもわからない知識を、無意味に詰め込むことに
飽き飽きしていたんだと思う。
生きて何をするか、いや、何が出来るか分からなくて、
生きる意味なんてないと思っていた。
その考えは正しい。
生きる意味なんてない。
だから周りの誰も答えてくれない。
正確には、答えられない。
何か少しでも心が動く物事を探して、
それを考えていれば、エネルギーが湧いてくると思う。
その熱量が、きっと生きている意味なんだ。
きっと、生きている限り生まれ続ける微熱なんだ。
お題「微熱」