恋はしない。
私にですら魅力的に感じるならば、
他のひとからも当然魅力的に見えるから。
それくらい、ひとの特徴に無関心だ。
達観して届かぬひとだとか、
どうせもう相手がいるんだろ、とか思ってしまう。
容姿が良いわけでも、口が上手いわけでもない。
泰然自若として歯に衣着せぬ、獣のような者だ。
だから、言い寄ってくる稀有な相手のことは、
どうにか好きになろうとする。
そのひとをそのひとのままで、ありのままを
愛でるのは、恋じゃなくてきっと愛だろう。
私の愛は重すぎたのか、それとも軽すぎたか、
好きになってやらなければという思いが透けていたのか。
一緒のときも、離れたときも、教えてはくれず終いだ。
お題「愛情」
つい最近別れた私にとって、
非常にタイムリーで致命的なお題でした。
11/27/2023, 10:51:22 AM