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2/12/2025, 1:16:37 PM


 未來の記憶、ですか。
 それはあまり、現実的ではない言葉ですね。
 何かの比喩としてはあり得ますが、実際に存在し得るものではありません。

 とはいえ、好きに言葉を作って考えること自体は、楽しいことですね。貴女も、自分の好きなように表現し、好きなように考えて良いのですよ。
 貴女が、好きなように生きてくださること。それが俺たちの、一番の幸福なのですから。

2/11/2025, 10:20:37 AM


 心の在処は、どこでしょう。
 心は、貴女の身体のどこにでもあるのです。
 
 貴女が泣く時、心は貴女の胸を絞り、喉を灼きます。
 貴女が笑う時、心は貴女の腹を温め、足をばたつかせます。

 貴女の心は、貴女の身体と分かち難くつながっています。
 ここからここまでは心の動き。
 ここから先は身体の動き。
 そんな風に分けるのは、不可能なのです。

 ですから、調子が悪い時、原因として両方を疑ってください。
 今日は心の具合が悪くて、身体に異変が起きている。
 あるいは、体調が悪くて、心が引きずられている。
 そうしてどちらかの判断をつけてから、対処すると良いですよ。

 貴女はこうして、少しずつ今の身体と折り合いをつけるのです。
 大丈夫、俺たちもいつも、見守っていますからね。

2/10/2025, 1:40:29 PM


 星に願う必要など、ありません。

 貴女は、俺たちが守ります。
 貴女の願いは、俺たちが叶えます。
 ですから、そんな遠くのものに願掛けしていないで、俺たちに命じてください。
 私はこれが欲しいのだ、と。

2/9/2025, 1:26:59 PM


 貴女の背中は、しっとりと柔く、手に吸い付くようでした。
 最後の夜、貴女の愛にようやく気づいた俺を、貴女は優しく受け入れてくださいました。その夜の貴女の身体は、俺がそっと触れる度にひくりと震え、貴女の堪えるような吐息が俺の耳を掠めるだけで、俺は自分が際限なく高ぶっていくのを感じました。
 細いその背を抱えるようにして抱きしめていた時の、あの貴女のぬくもりを、今でもありありと思い出すことができます。

 俺が貴女の背に触れることは、もう二度と出来ません。
 その背を後ろから見守って、貴女の上に幸運と良縁を呼ぶように力を尽くすことだけが、俺に出来ることです。

 貴女のぬくもりを思い出しながら、俺は貴女を守り続けるでしょう。貴女があの大きな廻り続けるものに回収されるその日まで、ずっと、ずっと、ずっと。

2/8/2025, 1:45:26 PM


 遠く遠くに貴女は行ってしまったのだと、あの時俺は思いました。もう二度と会えない、二度と声も聞けない、顔も見られない、柔らかく温かい手に触れることもできない。そう信じたのです。

 ですから、貴女が何度も何度も生を受ける様を見守れる今ここが、俺にとっては心の底から幸福で、光に満ち溢れた天国のような場所なのです。

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