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10/3/2024, 2:35:56 PM


 俺がもし生まれ変われたら、貴女の魂とまた巡り会うことを夢見て、世界を彷徨ったかもしれません。
 実際は、俺は生まれ変われるような行いをしなかったので、その機会を与えられることはありませんでした。

 俺は、それで良かったと思っています。
 今俺は、貴女をこれだけ近くで見守って、ずっとずっとお傍にいられるのです。こんなにも幸福なことがあるとは、想像もしませんでした。

 けれどごく稀に、夢想はします。
 貴女を抱きしめて、俺の名を優しく呼んでもらって、貴女と目を合わせて微笑み合う。
 そんな、あの時の俺が切望したような幸福をいつか得られたら、と。

10/2/2024, 1:24:40 PM


 貴女が生まれるという奇跡は、また起こるでしょう。
 けれど、今ほど恵まれたところに生まれることは、いかなる奇跡をもっても難しいかもしれません。

 その環境を、生まれ持った身体と能力を、是非とも大切に活用していただけたらと、俺たちはいつも願っています。

10/1/2024, 3:12:28 PM


 たそがれの暗さに、貴女の沈んだ顔がより悲しげに見えます。

 これから世界は、争いに満ち溢れます。
 貴女はそれを憂いているのです。
 悲しいですが、止められることではありません。
 
 それでも人は、生きてゆかねばならないのです。

9/30/2024, 11:39:26 AM


 きっと明日も、貴女は貴女の大切な人に、あるいは全く見も知らない人に、温かく微笑みかけるでしょう。

 貴女はいつだって、優しさをかけると決めたら、それを出し惜しむことがありません。飽きてしまうこともありますが、それはご愛敬ですね。そんな気まぐれなところのある今世の貴女も、とても魅力的です。

 そう思ってしまう程度には、俺たちは貴女にぞっこんなのですよ。

 

9/29/2024, 1:38:20 PM


 静寂に包まれた部屋で、貴女が人を安心させるあの柔らかい声で、穏やかに口火を切ったことが、これまで幾度あったでしょうか。

 貴女は、人をなだめ、人を落ち着かせる話し方をご存じです。
 それがこれまで、どれだけの人を助け、慰め、癒してきたか。貴女に想像がつくでしょうか。

 それは、貴女がこれまでに培った、卓越した能力です。
 貴女はそれを、息をするように自然に使います。ですから、それがどれだけ価値のあるものなのか、分かってくださらないかもしれません。
 それでも、かつてその恩恵に与った俺たちからすれば、それは類稀なる、素晴らしい力なのですよ。

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