白糸馨月

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3/14/2025, 3:43:18 AM

お題『透明』

 好きなアーティストのライブのチケット抽選に外れた。
 何度も何度もチャレンジしたけど、無理だった。
 ライブビューイングという方法もあるけどやはり生で見てみたい。
 ライブ会場前でプラカード持ってチケットを求めている人もいるけど、私はせっかく持ってる能力を奥の手として使う。
 ライブ会場に着くと、私は瞬時に自分の姿を消した。
 私は透明人間になれるのだ。
 開場が始まり、しれっと列にまざる。ライブ行ける人はスマホを見せてゲートを通過する。
 私もその流れに乗じてゲートを通過しようとして、ブザーが鳴った。
 あわてて駆けつける警備員。
「透明人間がいたぞ!」
 そう、これは透明人間検知ゲートだ。チケット抽選に外れた輩が紛れ込むのを防ぐために作られたもの。
 私は一目散に逃げた。やっぱりライブはちゃんと抽選に当たったり買えたりした者だけが参戦できる特権だ。
 でも、でもさぁ、ライブ行きたいじゃない?
 私は外に逃げ出した後、諦めきれず外から漏れる音を聞き続けていた。参戦できない悔しさと、音漏れするライブの様子が楽しそうで私は思わず鼻水を垂らしながら涙を流した。

3/12/2025, 3:36:57 PM

お題『終わり、また始まる』

 私がこの「書く習慣」を始めてそろそろ一年が経とうとしている。このアプリ、一年経ったらどうやらまた同じお題を繰り返すらしい。そうネットに書いてあった。
 はたして本当にそうなのか。
 そこでふと、ACジャパンのCMを思い出してしまった。
「証拠はある。知らない人がXで呟いてるんだよォッ!」って言いながら取り調べする刑事の存在を。
 ネットの情報をたどらず真実は自分の目で確かめるのが一番いいのだ。きっとそうに決まってる。

 それにしても、自分はこのアプリで一年もほぼ毎日書き続けたことになる。意外と続いていることに自分自身驚いている。

3/11/2025, 4:24:01 PM

お題『星』

 初めて行くお店を選ぶ時、食べログやホットペッパーなどの星の評価を基準にしている。
 正直言うと、星が三つのものでも私にとっては異常に料理の味がはまり、リピートすることがある。
 だが、初めて行くお店というのは、おすすめを聞いたところで味のイメージが出来ず、そこで活用するのがお店検索アプリの星の評価である。
 ちなみに目に見える星の評価で「アァ、あのお店星二つだ。もうすし評価が高いお店あるかな」と素通りされてしまうのはお店としては気の毒だなと思う。私は評価が可視化される世界で生きている人のことを無条件に尊敬するのだ。

3/10/2025, 4:17:26 PM

お題『願いが1つ叶うならば』

 なにか一つ願いが叶うなら、私はなにも悩まない脳を手に入れたい。そうすれば人に迷惑はかけるだろうし、人に対して嫌なことをきっと言うようになるだろう。人に対して無神経にもなれる。
 だからといって後悔もしなければ傷つくこともない。言ったら言いっぱなしで言われた相手のことなんてなにも考えないんだから。なんて生きやすいんだろうと思う。
 だから私はなにも悩まなくて済む脳みそを手に入れたい。

 っていうたまには本当に憂鬱なことを考えてみたりする。もっと生きやすくなりたいと願う。

3/10/2025, 9:26:22 AM

お題『嗚呼』

「あぁ」って言うと普通に返事っぽく聞こえるのに「嗚呼」と漢字にしてしまうことで一気に古めかしくなったり、なにか郷愁じみたものを思い起こさせるのはなんでだろうと思う。
 感嘆するにしても「あぁ」と言えばいいのだが、「嗚呼」になることでどうしてか金髪ロン毛のナルシストな貴族っぽい男の姿を思い浮かべてしまう。
 それくらいひらがなで表現しても問題ないのに漢字にすると一気に印象が変わるから日本語って不思議だと思う。

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