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8/11/2024, 4:41:22 PM

パリ時代の夏、明るい色調で描かれた彼は自画像の中で『麦わら帽子』を被っている。それはまだ習作を思わせる。

牧師の家庭に生を受け、画商を生業とするも上手くいかず、聖職者に憧れるも行き詰まり、画業に活路を見出して、謎に包まれた拳銃によって死に至る。僅か37年の生。

フィンセント·ファン·ゴッホ。とても愚かで不可思議な男だ。あれほど他者を求めながら、弟一人を除き誰一人からも必要とされることができなかった。困惑するほどの生命力に溢れた強迫的な命の孤独。その突然の『終点』を通り過ぎ、ようやく人が触れられるほど薄められたということか。娯楽としては興味深く、事実としてはあまりに哀しい物語だ。

8/10/2024, 12:08:03 AM

『上手くいかなくたっていい』

死にゲーって知ってる?難易度鬼で初見クリアはさせるつもりのないゲーム。何度も死んで覚えてを繰り返して、だから自分の成長や達成感が楽しめる。それを好む人は多い。

上手くいかなくたって、やりたいならやってみたらいいと思う。やれるまで取り組んだらいいと思う。そのうち上手く回りだすか、壁にぶつかり投げ出すか。なんであれ歩いて進んだ人の方が必ず遠くまで進めるのはその通りなんだから。

だけど、遠くに行きたいわけでもなくやりたいこともないのなら、上手くいってくれないと楽しくないし苦しくなる。ダメな時ってとことんダメだったりするものだし。そういうときに走り続けてしまうのも負け癖つくまで頑張るのも良くないと思うので、立ち止まったり見切りをつけたり誰かと一緒に迷ったり…負け方逃げ方頼り方、上手くいかないならやらなくたって大丈夫って方法をたくさん知って覚えることも大切なことだった。

7/31/2024, 4:03:20 PM

呼んだ?

そうだなぁ…私は一人でいないと自分を見失うから、かな。やりたいこと大切なこと、楽しくて忘れちゃったり、勝手に恐れて忖度に勤しんじゃったり。そんな失敗ばっかり。お前は流されやすいって、自分がないってよく言われた。きっとそれは正しいんだと思うし、その空っぽに反射して誰かの気持ちを損ねているよりは、自分一人に満たされている時間が好きって気づいたの。

誰かと居たいって思うよ。誰かが誰かと一緒に居るのは楽しそうで幸せそう。だけど実際にはそこに在るいろんな感情に追いつけなくて酷く苦しかった。全部拾おうなんてしてないけど、それがなんであれ、難しすぎた。

私は誰かの作品とよく過ごす。時間も場所も姿形も、お互い遠く離れた他人の名残と過ごしてる。人との距離感がちょっと遠すぎるのかもしれないけれど、私が見つけた誰かとの心地良い居場所は、それだったんだよ。

『だから、一人でいたい』

7/24/2024, 7:53:52 AM

『花咲いて』

(………)

7/22/2024, 9:53:14 PM

『もしもタイムマシンがあったなら』

一番はじめの問いかけは『愛があれば何でもできる?』だった。だから私はあなたと一緒に確かめた。彼と私の再演時間で、どこまで応えていけるか試した。『透明』は見えないから無に近い?でも、いっぱい隠れて息づいてたよ。受け取る人もちゃんといた。…たぶん。取り組むために必要な愛もちゃんとあった。左上の特等席で青く光って息してた。あなたが誰かはわからないけれど、一緒に歩いてくれたのなら、ありがとう。

俺を嫌いになったら恋してやるって、本当にそう。私が彼を好きすぎてそんな必要与えてなかった。それなのに彼の言葉や気持ちは全部軽く扱った。大切にしたいなら大切にして、大切にされたいなら大切にしろ。自分じゃない、俺のことだって。本当に、その通り。私はいつも自分に夢中で彼の気持ちを侮ってきた。彼は私をいつも大切にしてたのに。私は大切の仕方を解ってなかった。

タイムマシンにはもう乗ってきた。そして昨日からやってきたよ。終わったんならまたやり直せばいいだけだって彼は言ってた。だから、そうした。ちゃんと許可は取ってある。

「確かに、愛してる」って、私はもう信じたよ。頭の壊れた奴を見捨てない忘れないって、本来そっちがおかしいんだって。狂人強靭恐ろしい、それでも抱えるあなたは強いの?弱いの?私は倒れたよ?だから恋に酔ってる時間は終わり。だから『恋物語』はこれで終わり。正しく愛に酔う為に、共倒れにさせない為に、全部抱えて進んできたら、今日の方から迎えにきた。だから、私の物語はこれで終わり。琥珀になるまで待つとする。

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