つぁん

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2/7/2024, 1:06:23 PM

これは妖精ちゃんと出会ってようやくお互いが信頼しあえた頃、過去に何があったのかを僕に話してくれた。
「わたし……さ、ゆるせないの。わたしたちが住んでた森をめちゃくちゃにしたり、仲間や友達を殺しちゃった人間たちが…っ」
彼女の目から大粒の涙が零れていく。その目には自分だけが生き残った悲しみと、何も出来ない己と人間に対する憎しみが籠っていた。
「そんなことがあったんだ……。」
「……敵を取りたいってずっと考えてた。あはは、おかしな話だよね……元々は人間と仲良くお話してお友達になるのが私の役目だったのに」
「おかしくなんかないよ。」
……………彼女は、妖精ちゃんは少し気まづそうに俯く。それは僕も同じ人間だからだろう。僕は彼女の力になりたい、たとえ自分の存在がなくなろうと、大切な友達である妖精ちゃんを手助けしたい。
「ねぇ、僕も手伝わせてくれないかな」
「え?」
「妖精ちゃんの敵討ち、人間への復讐を」
驚いた顔をする彼女を横目に早速案を考える。紙とペンは要らない、これはどこにも書けないこと……口頭で話す、変に証拠で残っちゃ面倒だからね。

2/3/2024, 11:07:50 AM

「1000年先も一緒に過ごしていたいね!」
にっこりと僕に笑いかける妖精ちゃん。
「うーん、それは難しいんじゃないかな。人間の寿命は1000年もないし…」
「ちょっと真面目に受け取りすぎ!!それくらい一緒に居たいって意味だよ、も〜」
…それは僕も同じ気持ちだよ、君と一緒に過ごすようになってから世界が色づいていくようだから。
ぷりぷりとしている妖精ちゃんにごめんねと謝り、雑談の続きをはじめた。

1/23/2024, 1:35:48 PM

目の前から大切な人が消えてしまう夢を見た。
彼女は申し訳なさそうにしながらも微笑んでいて、光に包まれ消えてしまうのだ。
夢から覚めると隣ですやすやと寝ている大切な人…妖精ちゃんが、いつもと同じようにそこに居た。大丈夫、ちゃんとここにいる。
蹴飛ばされた布団を元に戻すと、僕はまた目を閉じた。