つぁん

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これは妖精ちゃんと出会ってようやくお互いが信頼しあえた頃、過去に何があったのかを僕に話してくれた。
「わたし……さ、ゆるせないの。わたしたちが住んでた森をめちゃくちゃにしたり、仲間や友達を殺しちゃった人間たちが…っ」
彼女の目から大粒の涙が零れていく。その目には自分だけが生き残った悲しみと、何も出来ない己と人間に対する憎しみが籠っていた。
「そんなことがあったんだ……。」
「……敵を取りたいってずっと考えてた。あはは、おかしな話だよね……元々は人間と仲良くお話してお友達になるのが私の役目だったのに」
「おかしくなんかないよ。」
……………彼女は、妖精ちゃんは少し気まづそうに俯く。それは僕も同じ人間だからだろう。僕は彼女の力になりたい、たとえ自分の存在がなくなろうと、大切な友達である妖精ちゃんを手助けしたい。
「ねぇ、僕も手伝わせてくれないかな」
「え?」
「妖精ちゃんの敵討ち、人間への復讐を」
驚いた顔をする彼女を横目に早速案を考える。紙とペンは要らない、これはどこにも書けないこと……口頭で話す、変に証拠で残っちゃ面倒だからね。

2/7/2024, 1:06:23 PM