【お題:私の日記帳】
僕は今日も黙々と、
日記帳に記入をする
隣から顔をひょこ、っと出して
くすっ、と笑った貴方は
今日も綺麗だ。
「また書いてるの、?その日記帳」
僕に問いかける貴方は
揶揄うような目で言った、
「別に…良いじゃん、僕の趣味なんだし…?」
貴方はふ〜ん、と興味を持たないような
雑な返事をして
「趣味,かぁ…」
と呟く。
「君は…趣味とか,ないの?」
僕は貴方にそう問いかけた
「俺…?、俺はねぇ…動物,とか…
動物見るの大好きだよ!」
動物…、
そういえば貴方は、家に猫を飼っているよね。
「なんだか、言葉は通じないのに…心は通じてる,俺の心を雄一オープン出来る場所…、
って感じがして,落ち着く…というか、
安心するんだ。実家のような安心感、的な?」
そうなんだ…、
動物って,そんなに癒しをくれるんだね…。
ちょっと興味が出てきた僕は
「動物の…何処が好きなの?」
と、問いかけた
そしたら貴方は
目をキラキラ輝かせ、まるで幼児のように
一生懸命語り始めた
「お!!そこに気が付いたか…!!動物はね…ちっさくて可愛いじゃん…、!!?いや、おっきくても可愛いんだけどさぁ…!!」
僕は貴方の説明に
頭がついていけず,
ずっとぼーっとしていた。
「あっ、自分から聞いてきたくせに何その態度…!!?ちゃんと今の話聞いてた…!?」
「あ、あぁ…ちゃんと聞いてたよ…、!」
「絶対嘘だ、!!!嘘!」
貴方は僕の頬を引っ張り、そう言った。
僕は,こんな何気ない会話が
好きだ。
日記帳に目線をやり,
こう書いた
今日も平和だった。____
【裏返し】
「意外な一面」って慣用句を考えた人は
人間を立体だと思っていて
「薄っぺらい」って悪口を考えた人は
人間を平面だと思ってたのかなぁ…?
何方にせよ
裏と表はあるんだねぇ…、
鳥のように。
「鳥のように大空を飛んでみたい、
何も考えず、ただぼーっとして…
風に流されていたい。」
僕がそんなこと言うと、君は
くすっ、と笑って
「出来るわけないでしょ…?w、
まぁ…出来るなら、やってみてもいいかもね…?」
…、と
どこか遠くを見ながら言った。
「次の人生でもさ、また…こうやって、
笑い合えるかな?…」
君は黙って何も答えなかった。
「…、今を楽しめれたらいいんじゃない?」
「確かに、ね…!」
僕達はそんな会話を交わしながら
見慣れた下校道を歩いていた。
貴方は今日の晩,
何処か遠くへ行ってしまうみたいだ
大きな荷物とキャリーケースを持ち,
貴方の背中は遠ざかって行く
悲しくて,嫌だった。
貴方と離れるのが、
いつも一緒にいた貴方は
いつも私を笑わせてくれた
そんな貴方がいなくなったら
私はもう,心の底から笑えないかも
さよならを言う前に、
言ったら良かったな。
「好き」
って…、
夏の終わり頃,
貴方と私は相変わらず隣にいる
「あっ、入道雲」
貴方はそう言って,雲を掴もうとした
「掴めるわけ,ないじゃん。」
私はそう言ってふふっ、と笑った
こんな他愛も無い会話が、
私は好きだ___