愛颯らのね

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5/1/2024, 11:43:18 AM

お題 カラフル


人はみんな違う【色】を持っている。

それは、目には見えないけど、普通の色と同じもの。


自分と似た色を持つ人と混ざると、綺麗な関係でいられる

自分と反対の色を持つ人が隣にいると、お互いを
目立たせられる。

じゃぁ自分と合わない色の人だったらどうだろう。

お互い混ざるとくすんで、綺麗な色にはならない。

また、何個も何個も合わせると、黒に近づいていく。

黒の中では、自分の色は目立たせられない。


だから私は、学校が嫌いだ。


ひとつのパレットに、何個も何個も【色】を詰め込まれる。

混ざって、混ざって、自分の色がなくなってく。

元から『黒』に近い人だけが残る。

そんな自分が消される場所が嫌いだ。

もし、みんなが自分の色を出せたら、
絵の具で描いたような綺麗な世界ができるのにな、って。

4/30/2024, 11:40:13 AM

お題 楽園


「早く楽園に逝きたいな〜!」

これが口癖だった彼女はもういない。
彼女は望む場所に行っただけ。

別に悲しくは無いと思う。
きっと彼女もそれは同じ。

前々から望んでいた場所に行けたのだ。

嬉しくないはずがない。

彼女の両親は目を真っ赤にして涙を流していた。
クラスメイトも同様、壊れたように泣いていた。

それだけ彼女の存在は大切だったのだろう。

初めて彼女が僕に【いきたい】と言ってきたのは
1年前。

病室にいた幼なじみが言った。

昔から体が弱かったから、もっと色々なことをして
【生きている】を感じたいのだと思っていた。

でもそれは違った。
彼女はもう今世に期待をしていなかった。

なんで諦めるんだと言ってやりたかったが、
彼女だって簡単に諦めたわけじゃないだろうし
辛さは僕には分からないから、言えなかった。


逝きたい逝きたい言っていた彼女は行ってしまった

これはもう変えられない事実。
くだらない会話も、勉強を教えることも、
君の笑顔を見ることも、もうできない。

当たり前だった日常が崩れていく。

一つ一つの崩れた日常が僕に現実を見せる。

それでも僕は大丈夫。悲しくなんかない。


熱くなった目頭の招待を僕はまだ知らない。

4/27/2024, 12:07:13 PM

お題 生きる意味


真っ先に浮かんだのは

ない

生きる意味なんてない。

できれば死にたいってよく思う。

その度にじゃぁなんで生きてんだよってなって
余計に嫌になる。

それでも生きてるのは、

時々あるほんの少しの希望とか、幸せとか。

もしかしたら誰か悲しむかもとか、今じゃなくて
未来は変わってるかもとか。

そういう希望に縋って今日も生きてる。

4/26/2024, 11:44:38 AM

お題 善悪

善人と悪人がいると
多くの物語では善人が報われてハッピーエンドで終わる。

でもそれは物語の中のお話。

実際は善人は報われなくて、悪人だけが得をする世の中。

大人は、先生は、こういうだろう。

『いいことをすれば、いいことがかえってくるよ』

果たして、本当にそんな世界だろうか。

誰も見ていなくても、落ちているゴミを拾う。
誰も見ていなくても、人には優しくする。
誰も見ていなくても、頑張って生きていく。

きっと楽ではないと思う。

じゃぁ、悪人はどうだろうか。

誰かが見ている時だけ頑張り、裏では何をしているか分からない。
ゴミをその辺に捨ててたり、人をいじめていたり、めんどくさいことは善人に押し付けてるかもしれない。

そっちの方が楽そうではある。

でもそれが、本当にいいのだろうか。

そう考えると、よくないと言う人が多いだろう。

私が考えるに、いいことをするのは、あくまで自己満だ。

でもその自己満が自信に繋がり、もっといいことをする。

そうすると自分の視点が、いいことに向くのかなって思う。

それが『いいことがかえってくる』みたいな感じかなって

4/25/2024, 2:32:15 PM

今日は流れ星が見える。

そう知った時の君の横顔は、弾けるような笑顔だった。

その日の夜は、当たり前のように近くの裏山に連れていかれた。

そこには、消して多くは無いものの数組の人たちがいた。

嬉しそうな、でも少しなにかに怯えるような。
そんな君を横目に僕は周りの人を見た。

あの家族はきっと、初めて流れ星を見に来たのだろう。

僕たちと同じくらいの年齢の女子数人組は、イケメン彼氏ができますようにとでも願ったのだろう。
1番ギャーギャー騒いでいて、正直うるさい。

あそこのカップルは、一生一緒にいられますようにって感じかな。

そんな中、君だけはまるで別世界にいるような雰囲気を出している。

流れる流れ星にはしゃぐのかと思っていたが、君は両手をきつく繋ぎ、胸の前に合わせていた。
長くてきれいな髪が風になびいている。

あぁ、そんなことしないでくれよ。

信じたくない未来が現実になりそうな気がしてしまい、
僕まで少し怖くなる。

恐怖に怯える僕は、柄にもなく君の横に行き、同じように手を合わせ願ってみる。

どうか、もう少し、もう少しだけ、

彼女の心臓が正常に動いてくれますように。

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