みこと

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4/21/2024, 10:41:30 PM

「雫、大丈夫?」
「ううん、大丈夫じゃない。限界かも」
「そうだよね。あんなことがあったんだから…」
「ごめんね、にじかちゃん」
「いいんだけど、少しくらいは、姿が見たいかな」
「ごめんね」
「そっか。ねぇ、戻ってくるのに、何時までかかる?」
「戻れないかも。ごめんね。」
「雫、ごめんなんて言わなくていいの。言わなくていいから。」
「うん」
「雫、1個だけ覚えておいて。みんな雫の見た目を綺麗だと言うでしょ?私は、雫は外見だけじゃない、内面も美しいと思うし、尊いと思うの。雫の優しさが、私をステージに戻してくれたし、輝かせてくれたと思ってる。」
「にじか、ちゃん」
「だいたいね、虹は雨が、雫がなきゃ発生しないんだから。私は、あんたがいないとステージにはいられなかった。感謝してる、それだけは覚えといて欲しい。」
「ありがとう。ありがとう…」
「だから、雫。ずっと待ってるから。」

4/19/2024, 10:54:45 AM

もしも未来を見えるなら、あなたはなにを見ますか?

「あたしはテストの答えかな!いい点取りたいし!お母さんに、褒められたいんだ!」

「そうですね…私は、明日自分が残業してるかどうかですね」

「僕はゲームよストーリーの続きを読みたい!」

「俺は、明日の晩御飯みる!」

「私は、町の様子かな。悪いことが起きる前に防ぎたいし…」

「おれは、好きな子に告白して成功するか見たい!」

「みんなが笑顔の明日を迎えられるか、それだけみたら十分。」

4/18/2024, 10:43:51 AM

自分が望んで破った世界。
裂け目の先は、無色だった。恐ろしくてテープを慌てて持ってくる。でももう遅かった。

吸い込まれていく、無色の世界。
誰を、何を失った?

4/16/2024, 11:18:43 AM

「菜々香、夢とかある?」
そう聞かれてもいつもぱっと出てこなかった。病気に侵されて、自由のない生活。痛い検査だらけの日々。夢なんて探すのも諦めてた。

「菜々香はさ、なんか夢あんの?」
「ないよ。春樹は?」
「俺はさ…」
そう瞳を輝かせて話す幼なじみが眩しくて、見てると苦しくて、大嫌いで、だけど、大好きだった。
「菜々香、夢見る心って裏切らないから、だから、病気が治った先のこと、考えてみたら?」
毎日毎日、考えて、見つけた夢。
だけど、春樹がいなきゃだめなんだよ。ねぇ。
「春輝、ばか…」

4/15/2024, 10:43:12 AM

春輝、私の代わりに死んだんでしょ?神様がお願いを叶えてくれる日、私が生きられるように祈ってくれたんだよね?ありがとう。大好き。私は、ほんとは春輝が好きだったよ。一緒に、ずっとずっと一緒に居たかったよ。なんて、言ってももう遅いか。届かないよね、この言葉は。だけど、言わせて。ありがとう。ほんとにありがとう。春輝、菜々香は元気で頑張るから、一生懸命生きるから、ずっとずっと見ててね。春輝、おやすみ。

菜々香、1人でも大丈夫かな?お前のやりたいこととか、全部できたらいいけどな。神様が願いを叶えてくれる日、お前が生きることを願った。それに後悔はしてない。好きな人が、笑顔になるのが1番の幸せだからな。お前と手が繋げたら、一緒に歩けたら、なんて思うのは自分勝手だな。だけど、俺は菜々香のこと、本気ですきだったから。今更、もう届かない言葉だけど、菜々香の幸せを願ってるよ。

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