「雫、大丈夫?」
「ううん、大丈夫じゃない。限界かも」
「そうだよね。あんなことがあったんだから…」
「ごめんね、にじかちゃん」
「いいんだけど、少しくらいは、姿が見たいかな」
「ごめんね」
「そっか。ねぇ、戻ってくるのに、何時までかかる?」
「戻れないかも。ごめんね。」
「雫、ごめんなんて言わなくていいの。言わなくていいから。」
「うん」
「雫、1個だけ覚えておいて。みんな雫の見た目を綺麗だと言うでしょ?私は、雫は外見だけじゃない、内面も美しいと思うし、尊いと思うの。雫の優しさが、私をステージに戻してくれたし、輝かせてくれたと思ってる。」
「にじか、ちゃん」
「だいたいね、虹は雨が、雫がなきゃ発生しないんだから。私は、あんたがいないとステージにはいられなかった。感謝してる、それだけは覚えといて欲しい。」
「ありがとう。ありがとう…」
「だから、雫。ずっと待ってるから。」
4/21/2024, 10:41:30 PM