みこと

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4/2/2024, 11:32:49 PM

『どちらが犠牲になるのか、選べ。』
「は?」
「え?」
もうすぐ出口で、2人とも助かると思っていた。ここまで持ち続けた希望は、ここで散るのか…
「お、俺が…」
「ハルキ!だめっ」
「なんでっ」
「なんで、じゃないっ。落ち着いてっ」
彼女に肩を掴まれる。見下ろすと、彼女は泣いていた。
「ハルキ、落ち着いて」
涙ながらそう言い、人なのか、そうでないのか、見分けのつかない男にこう問う。
「いつまでに、決めたらいいの?」
『今すぐだ』
はっ、っと震える息を吐き出し、彼女は覚悟を決めたように俺を振り返る。
「私、ハルキのことが好きだったよ。ハルキといられた時間が1番大切なもの。ありがとう。」
「お、おまっ…」
「ハルキがくれたもの、全部全部大切な宝物。ほんとありがとう。」
「お前っ、だめだっ!!葉月!」
「だからお願い。私の代わりに…」
「嫌だっ…!!お前がいない日々を過ごすのは嫌だっ」
「犠牲になってね。私は生きたいの。」
「えっ?」
バンッ!!!!!!!
銃声が響き渡り、俺は暗闇に包まれた。

4/1/2024, 2:26:22 PM

「私ねぇ、彼氏できたの!」
好きだった女の子からの突然の報告。日付は4月1日。あぁ、エイプリルフールか。
「違うよぉ。ほんと!5組の濱田くん。」
そうか、そうだよな。あーあ、嘘だったらよかったのになぁ

4/1/2024, 1:07:58 AM

親友と好きな人が付き合い始めた。親友は誰もがかわいいと言う美少女。だから、最初から張り合うこともせず、気持ちを隠して応援するよ、とか言ってたけど。ほんとは心の中はドロドロで汚くて、最低だ。
「幸せになんか、ならなければいいのに…」
1人呟いた。私は最低だよね。

「あ!〇〇!どこに行ってたのー?」
「ちょっと屋上に。」
「そっかー。寒かったでしょ?ブランケット貸したげるよ。」
「いらない。それより、聞いて欲しいんだけど。」
「なになに?」
「実は、あんたの彼氏浮気してるらしいよ」
「え…?」
「隣のクラスの早瀬さんが本命」
唖然とした表情で私を見つめる。悲しそうな顔を見ていい気味、と思った。これは完全に嘘で、適当に言ってるだけ。心も痛むことはなかった。
「私は少なくとも、〇〇より、‪✕‬‪✕‬くんを信じてるから。嘘でしょ、それ。」
「私は、長くあんたといたのに、‪✕‬‪✕‬よりずっとあんたといたのに、私より‪✕‬‪✕‬を信じるの?」
「当たり前。付き合うって、お互いを信じることだから。」
「ふーん。気持ち悪。それじゃ、お幸せに」
あいつらなんて、破局すればいい。幸せになんかするものか。

『2人の学生が死亡しているのが見つかりました。警察は犯人を追っています。』

3/31/2024, 1:15:59 AM

泣いてる女の子がいた。けど、僕は見なかったことにした。その女の子はたぶん僕の幼なじみ。好きな人。
「おーい!たくー!帰るぞ!!」
「おう!」
ほんとは胸がザワついていた。だけど、何も無かったかのように僕は。忘れることにした。

3/30/2024, 2:29:43 AM

私の人生、ハッピーエンドになんかなるわけない。
幸福を求める気にもならない。ハッピーエンドを望む人のみ、人生はいい方向へ向う。それだけは忘れないでね。

それじゃ、またね

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