みこと

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3/29/2024, 1:38:14 AM

「俺じゃあ、だめか?」
どこからどう見てもイケメンの彼に上目遣いで見つめられる。少し潤んだ瞳、白い肌に反射する夕日。形のいい口を開き、最後のひと押しとばかりに話し始める。
「俺には、お前しかいない。お願いだ。」
「だから…っ」
「俺は、音楽はもうしない。だろう?俺は、それだけじゃ納得できない。音楽が嫌いになった?そうも言わないだろ、お前は。逃げるな。」
「うるっ、せぇよっ…お前には分からないだろ」
そこでやっと黙った。もう帰ろうと、カバンを持って立ち上がろうとしたときだった。
「分からないからっ、聞くんだよ!聞かなければなにも分からないっ!!そういうものだろっ!!!」
肩をすごい力で掴まれる。アイツの震える手が見えた。
「俺は、お前に憧れて歌を始めた。」
「それが、どうしたんだよ」
「だからっ、辞めないで欲しいっ…!!」
「うるせぇっ!知るかよっ!!どけ!」
「嫌だっ、お願いだ、俺と、歌ってくれ!!」
「だからっ…」
脳裏によぎる、かつての相棒の姿。隣で歌い、踊る度胸が高なった。常に笑顔で、前向きな奴だった。才能がどうとか言われてた時も、努力して諦めなかった。そんな奴だった。なのに、なのにあの日のイベントの帰り、事故死した。俺を庇って。痛いだろう、苦しいだろう。なのに、最後まで俺を心配して。最期には、歌を続けてって。思い出し涙が零れる。
「お前は、あいつみたいに歌えるのか?」
「…!!分からないけどっ!歌えるようになってみせる!」
「いいよ、お前と組む。」
「ほ、本当か?信じるぞ?」
キラキラした瞳で俺を見つめる。あまりの綺麗さにうっとなる。
「お前、見つめるの禁止!!」
「な、なんでっ」
「そんなに見つめられると、おかしくなるんだわ」
えーっと不満を言うような表情を浮かべシュンとしたのを見て、かつて相棒を思い出す癖を辞めるために、思い出に蓋をした。

『どーも!LOOKeyです!よろしく!』

3/27/2024, 11:30:17 PM

I don't understand people's feelings.
Everyone is like that. I feel like I know.
"It's okay, I understand."
Even if I say that, no one will know what's in my heart, and I won't tell them.
I was alone and cried.
(訳) 人の気持ちなんて分からない。誰もみんなそう。
分かってる風。
「大丈夫だよ、分かってるから」
そんなことを言っても、私の心の内は誰にも分か
らない、教えない。
1人で塞いで、私は泣いた。

3/27/2024, 7:51:45 AM

「ないものねだりはやめましょう。僕らは、このまま、受け入れるしかないんだ。」
「でも…」
「大丈夫。僕が君を護る。」
だから。
その先を、私は聞くことは無かった。彼の背を見ているしか無かった。

「叶わないって、分かってるよ…」
でも、願わせてよ。平和も、なにも。ねぇ。
「ないものねだりって、分かってるから…」

3/25/2024, 11:22:12 AM

「影乃くん、アタシ、君が好きなの。」
あーあ言っちゃった。ほんとは罰ゲームなんだから、さっさと断ってほしいなぁ。
「ぼ、っ僕も、好きですっ!!」
後ろからニヤつく友人が見える。彼を巻き込みたくないのに。こういう面倒事に。どうして。
「あの、付き合い、ますか?」
あーもう。めんどくさい!!
「これ、罰ゲームだから。」
そう言って踵を返そうとした時だった。
「あ、あの、顔、赤いですけど大丈夫ですか?」
「なっ…!!」
そんなわけ、そう続けようとしても上手く言えない。
ほ、ほんとにほんとは…!!
「影乃なんて好きじゃ無いんだからあぁぁぁあ!!」

3/24/2024, 2:17:58 PM

君の後ろ姿を見送る僕の心は、晴れ、ところにより雨。
あーあ。めんどくさいなぁ…さよなら

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