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1/30/2024, 11:05:03 AM

牛乳と玉子、ちょっと躊躇ったけどマヨネーズと豆腐も投入。

液体みたいになるまでよく混ぜて。

袋一杯分の粉を入れたらさっくり混ぜ過ぎない。

火にかけてたフライパンは一度濡れ布巾に置いてから、生地を高く一気に落とす。

穴が開き出したらせーのでひっくり返す。

甘い匂いが良い感じ。

冷ましついでに微塵切り器へ泡立てパーツとクリームをセット。

保冷剤で冷やしながら紐を引けば、ちょっと緩いけど形には成った。

苺の代わりに赤いチョコ、サービスでアイスも載せてしまう。

手作りが良いなんて我儘、嬉しいけど大変なのよ?

でも、お店のケーキにはとても敵わないけど、おうちのホットケーキにしては豪華じゃない?

なんて。

満開の笑顔の前じゃ苦労も自賛も吹き飛んじゃうわね。

「HAPPY BIRTHDAY」

君が生きていたこれまでに
君が歩いていくこれからに
幸せがいつもありますように。


<あなたに届けたい>

1/29/2024, 1:28:31 PM

「月が綺麗なのは月が綺麗って意味しかねーんだよばかー!」
「おーん……荒れてますなぁ」
「死んでも良いわって返されても一回引くんだわ!口に出る一般言葉じゃねーんだよ!」
「君一見文学派ロマンチストだもんなあ」
「否定しねーけどリアルロマンは求めてねぇ!この世は堅実!」
「難儀だねえ。生きろー?」
「生きるわ!!ばりばり日の下で生きるわ!!」
「ばっちばちじゃん怖」
「あ?来ないとか言う?」
「いきますいきますー。」

<I LOVE……>



柔らかく暖かな春の光
生き生きと眩しい夏の香
寂しくも鮮やかな秋の音
荒々しく美しい冬の温度

君はどれを愛すだろう
君は何に笑うだろう

透明な窓の向こう
小さな君の目に写る景色は
どれほど輝くだろう

君を抱いて外を歩く日を
どれほどだって待ち続ける

<街へ>

1/28/2024, 8:36:00 AM

「知ってる?『優しい』って半分は誉め言葉じゃないんだよ」
「裏にはね、『頼みを聞いてくれる』とか、『何も言わなくても対応して』とか、『利用しやすい』とか、『押せばどうにでも出来る』とかね、隠れてるんだ」
「だからね、私、君に『優しい人になって』って言えない」
「君を損なわない程度に、人に優しく『してあげる』位で良いよ」
そう言って、母は微笑んだ。
とても、とても優しい人だった。

<優しさ>

1/28/2024, 8:28:35 AM

甘く鮮やかなオレンジ色
明るく華やかな黄金色
柔くも強い乳白色
「何で『真夜中』なのにこんな色が多いの?」
「次のは黒っぽいのだから……。んー、でもなんでだろうね。バーの光の下で綺麗だから、とか?」
「あれ、てっきり『女の子を酔わせて持ち帰るため』って言うのかと思った」
「そっ……そういう悪い文化があるのは否定しないけど……」

<ミッドナイト>


腹を撫でる。
軽い衝撃は君の足が蹴ったから。
きっとあの花が咲く頃に、
この世界に産声を上げる君が、
今から愛おしくてたまらない。
君が無事に生まれ、育ち、
やがて大人になるのが
今から楽しみで仕方ない。

だからこそ。

窓の外、青空の下、
この世界が君にとって
永遠に平和であることを
どうしても、願ってやまない。

<安心と不安>

1/25/2024, 9:58:48 AM

分かる?と影が指差された。
「縁のね、そっちがわは青っぽくなってて。反対のこっちはオレンジっぽくなってるの」
「止まってると分かりにくいけど、歩いてるくらいの速度だともっと分かりやすいの」
「回折?で良いのかな?プリズムで分かれるのと同じのかなって思って」
「調べてる途中だったんだよ」

残念そうな声に振り仰いだ先。太陽に背を向けて俯くその子の顔は、よく見えた。
しゅんとした表情は影を生まず、光を透かし、はっきりと。

<逆光>

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