宝物は、何処にあるのでしょうか。
人が死ぬこの残酷な世界に、宝物なんてあるのでしょうか。
宝物なんて、探しても見つからないさ。
自分がどん底に落ちて、自分を見つめ直した時、その時に手元にあるものが自分だけの宝物なんだよ。
そこでやっとその事に気づくんだ。
だから、探すのをやめて、自分を見つめ直してごらん。
ほらね。宝物なんて、手元に溢れるほどあるじゃないか。
『宝物』
微睡みの記憶の底を思い出してごらん。
儚く散る星に願いを込めて。
暗がりの中で青空を探して。
心の奥は何が光っているのかな。
そうして思い出したのは遠い昔の記憶。
あの頃に戻りたいね。
あぁ、あなたもかい?
奇遇だね。
これもまた縁なのだから、一緒に過去へ行かないかい?
『眠りにつく前に』
こんな暗いところで、寂しかったねぇ。
正しい人生という暗がりの中で、愛なんてを見つからないさ。
正しさに囚われなくていいんだよ。
少しひねくれてた方が、愛されるだろうから。
私もひねくれてるけど、きっと、こっちの方が人生楽しいよ。
『暗がりの中で』
紅茶の香りに誘われて。
その香りを追いかけて歩いていると、森の中に入りました。
森を数分歩いていると、小さな料理店があり、
そこから気品に満ちた甘い香りが漂ってきました。
その紅茶の香りに惹かれて、私はその料理店に入りました。
「ご注文はお決まりでしょうか。」
「紅茶はありますか。」
「ありますよ。紅茶ですね。」
「お客様、こちら、紅茶です。」
そう言われて出された紅茶は、上品な香りを放っていました。
一口。
その紅茶は驚く程に美味しかったのです。現実を感じない程に美味しく、上品な紅茶でした。
「ここはイーハトーヴか何処かですか。」
「いいえ、ここは貴方の住む、現実世界ですよ。」
『紅茶の香り』
愛言葉というのは造語でしょうか。
愛を伝える言葉だとしたら、愛してるや、大好き、などが思いつきます。
合言葉をかけているとしたら、もう少し、日常に隠れているものでは無いでしょうか。
ありがとう、どういたしまして。
いただきます、ごちそうさま。
おかえり、ただいま。
当たり前だと思って、忘れがちになってしまう言葉達。
そんな言葉達を、愛言葉と呼ぶのでしょうか。
『愛言葉』